リチウムの塩水抽出技術

世界

 

2025年10月16日 電池用リチウムを「塩水」から安価に抽出、米ユタ州で進む380億円規模のプロジェクト

米シリコンバレーのLilac Solutions(ライラック・ソリューションズ)は、従来の鉱山採掘より安価で環境負荷が少なく水の使用量も抑えられる特許取得済みのイオン交換技術を使い、米ユタ州のグレートソルト湖などの塩水から電池用リチウムを抽出するプロジェクトを進めています。この技術を用いて、2028年までに年間約5000トンのリチウム生産を目指しています。同社は約380億円(2億5000万ドル)を調達し、初の商業用処理施設を建設中です。

Lilac Solutionsはさらに、テキサスからフロリダにかけて広がる太古の海の名残である巨大な塩水層「スマッコーバー層」など、全米各地の油田やガス田地下にある塩水からのリチウム抽出も計画しており、これらのエリアは通常の鉱山をはるかに上回るリチウム量を持っているとされています。米国地質調査所の調査では、アーカンソー州のスマッコーバー層には最大1900万トンのリチウムが存在する可能性があり、これは米国の年間リチウム輸入量を上回る規模です。

この塩水抽出技術は、環境負荷の低減やコスト削減が期待され、リチウム供給の安定化と拡大をもたらす画期的な試みとされます。米国が今後、リチウムの主要供給国になる道を開くプロジェクトとして注目されています。

 

 

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