2023年11月20日 2023年秋からドル売り円買い
ピムコが円買い、「日銀最終的に利上げも」-過去数カ月にロング構築
パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は円を買っている。日本でインフレが加速し、日本銀行が金融引き締めを迫られると見込んでいるからだ。
ピムコは数カ月前に1ドル=140円を超えて円安が進んだ時に、円のロングポジションを構築し始めた。マルチアセット投資と資産配分を専門とする同社のファンドマネジャー、エマニュエル・シャレフ氏が明らかにした。
「日本のインフレ率が上昇し、安定して目標を上回り続けていることから、日銀はイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)政策を終了するか変更する方向に動こうとするだろう。最終的には利上げの必要すら生じるかもしれない」と、同氏は先週シンガポールでのインタビューで語った。
「米国のインフレ率は鈍化しつつあるが、日本のインフレ率はまだ高い。当社の枠組みの中でこれは自然に円のロングポジションを組むことになる」と続けた。
2024年1月 能登地震で円安ドル高
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日銀は3月にマイナス金利解除か、その後年内2回利上げ-ピムコ
日銀が最終的に金利をゼロ以上に戻し、8年にわたるマイナス金利時代を終わらせるタイミングに備えている。日本の投資家はこの間に何兆ドルもの資金を海外資産に投じていたが、ここ数年は記録的な額の欧州債を売却していることから、こうした投資のレパトリ(資金の本国回帰)は既に始まっているのかもしれない。
元日に発生した能登半島地震を受けてトレーダーは1月の引き締め観測を後退させたが、ピムコはこの自然災害が最終的に経済に与える影響はごくわずかだとの見方を示し、「過去20年以上にわたって日本が追求してきた超金融緩和政策はついに撤廃されることになりそうだ」とリポートで説明した。