何が面白いのか理解できない。読み始めで挫折
ドリフターズ
亜人
東京喰種トーキョーグール
ワンパンマン
3分でわかる漫画「ドリフターズ」の魅力 あらすじ
紀元1600年の関ヶ原、武将・島津豊久(しまづ とよひさ)は敗走の真っただ中にいました。叔父を逃がすため敵将の首を狙い暴れまくる豊久。
無数の槍に貫かれながらも井伊直政に一矢を報いる豊久でしたが、彼の首を取る前に直政たちは撤退していきます。
「首置いてけ!!!」と叫びながら瀕死の状態で、森を彷徨い歩く豊久。気づくと彼は森の中ではなく、見覚えのない真っ白な空間にいました。
そうして彼はエルフやオークのいる異世界に召喚されることになります。
状況がさっぱり読み込めない豊久の前に現れたのは、第六天魔王・織田信長と、平安の弓の名手として名高い那須与一。二人との会話の中で、豊久は自分たちがこの世界では「漂流者(ドリフターズ)」と呼ばれる存在であることを知ります。
不思議な縁で結ばれた彼らは、異世界でサムライの誇りをかけた国盗りを開始することになるのです。
古今東西の偉人が大集合!アクション系歴史ファンタジー
出典『ドリフターズ』
「ドリフターズ」の魅力は、なんといっても古今東西の偉人が異世界に大集合して、ドンパチを繰り広げる様子でしょう。異世界トリップもののため、登場する偉人はかなり昔の人もいれば比較的近代で活躍した人まで、さらに国籍もバラバラです。
歴史の授業を受けながら漠然と考えたことがある「この偉人とこの偉人が同じ時代に生きていて戦ったら面白いだろうな、協力したら面白いだろうな」というドリームマッチが、見事に本作の中で表現されています。
読み進めながらこの偉人が出てきたか!次は誰だろう!と非常にわくわくします。また歴史好きであれば、作者が好きな偉人を適当に出しているのではなく、史実などの背景を踏まえたうえでチョイスしているんだろうなという所もわかって面白いです。
「ヘルシング」の平野耕太先生作ということで、戦闘シーンなどのアクションの描き方も迫力がすさまじく、お見事という他ありません。
敢えて残念な点を述べるとすれば、非常に発刊のペースが遅いことでしょうか。面白い作品ゆえに、早く続きを読ませてくれ!とモダモダさせられます。
シリアスとギャグの絶妙なバランス
「ドリフターズ」は基本的にはアクション系歴史ファンタジーなので、戦闘やアクションのシーンが多いです。
話が重たくなったりするシリアスな場面もありますが、その中に散りばめられる軽快なギャグやコミカルなやり取りが非常に良い味を出しています。
とはいっても突然謎のギャグ回が入ったりというわけではなく、きちんと大きな話の流れの中でクスッと笑える要素が入っているのです。
緊張感のある場面が続く中、そういったシーンで程よく息抜きができ、だけど大きな話の流れを崩すことはない・・・この辺りのさじ加減が本当に絶妙です。
爽快なアクション漫画として本作が読めるのは、シリアス一辺倒になりすぎずないといた特徴があるからなのかもしれませんね。
歴史好きも詳しくない人も楽しめる!
歴史を題材にした作品と聞くと、ちょっと敷居が高いイメージをもつかもしれません。しかし本作は歴史が全く詳しくなくても楽しんで読むことができます。
もちろんある程度歴史に詳しければ、細かいところまで面白く読むことができます。しかし基本的には2つの軍がドンパチやりあうアクションものなので、歴史に詳しくなくても問題はないでしょう。
また織田信長やジャンヌ・ダルク、土方歳三など、いくら歴史に詳しくないといってもさすがに知っているという有名な歴史上の偉人も出てきます。
本作をきっかけに、登場する歴史上の人物の背景を調べても良いかもしれません。かなりしっかり史実をベースにキャラクターが練られているので、新たな気づきがあるかと思いますよ。