高市早苗とトランプ「日本はアメリカにとって最も重要な同盟国」「同盟関係は非常に堅固で、これまで以上に強力になるだろう」

2025年10月29日　みごとな高市外交！　一方中国はASEAN自由貿易協定3.0に調印し、したたか

高市早苗総理はトランプ米大統領との会談で、安倍元首相を前面に押し出した細やかな対応や実利的な外交手腕を発揮し、高く評価されています。両首脳は、日米関係の緊密さを強調するとともに、高市総理のきめ細やかな配慮が評価され、トランプ大統領は高市総理を「鋭く賢く活気にあふれている」と絶賛しました。米欧メディアでも及第点の評価が多く、防衛力強化や防衛費増額への積極姿勢も注目されています。一方で、一部には過度な米国への配慮に疑問を呈する声もあります.​

その一方、中国はASEAN自由貿易協定（ACFTA）3.0の調印をマレーシアASEAN首脳会議で行い、ASEAN加盟国を経済面で強力に引き付けています。3.0版はデジタル経済やグリーン経済、供給網の強靭化、標準規格の相互承認、衛生検疫など9分野の協力を重点とし、関税は従来よりも大幅に削減されており、貿易の実質的な深化が図られています。ASEANには華僑が多く、中国との親和性は高く、トランプ政権の高関税政策による不確実性に比べて、習近平政権の安定した貿易関係が支持されている状況です。ASEAN各国にとって経済成長が最優先であり、安全保障より経済的利益を重視していることが背景にあります.​

日米にとってもASEANは重要な貿易相手ですが、中国との取引規模が大きく、ASEAN諸国の対外貿易における中国の影響力は非常に強いです。3.0版のFTA調印は、米中首脳会談を控えた中で、中国がASEAN経済圏での存在感を高め、実体経済で優位を築こうとする戦略と見られます.​

全体として、高市総理の外交は実利的で巧妙に評価される一方、中国はASEANとの経済協力を深めており、日米と中国・ASEANの間で経済と安全保障の戦略的駆け引きが続いています。最後に笑うのは誰か注目される状況です。

中国の「真珠の首飾り」とは 中国の「真珠の首飾り」とは、中国がインド洋周辺で確保・構築しようとしている戦略的なシーレーン（海上交通路）戦略を指します。この戦略では、中国と関係の深い国々（ミャンマー、バングラデシュ、スリランカ、パキスタンなど）の港湾を結び、それらの港が地図上で真珠の首飾りのようにインドを取り囲む形になります。これによりインドの海上交通を封じ込め、インド洋での海洋権益を確保し、中国の石油輸送ルートの安全を図ることを狙っています。中国はこれを外交関係の構築、港湾の現代化および軍事力の展開を通じて進めており、インドはこの戦略を自国の包囲網として警戒しています。     2025年10月28日　日米「新黄金時代」誓ったトランプ・高市会談

2025年10月28日、東京の元赤坂迎賓館で高市早苗首相と来日中のドナルド・トランプ米大統領が初の対面会談を行い、日米同盟のさらなる強化と新たな「黄金時代」の構築を誓いました。会談は約40分行われ、高市首相は「日本と米国をより強く豊かにするために、日米同盟の新たな黄金時代をトランプ大統領とともにつくり上げていきたい」と表明しました。これに対しトランプ氏は、「日本はアメリカにとって最も重要な同盟国」であり、「同盟関係は非常に堅固で、これまで以上に強力になるだろう」と応じました。

経済面でも連携を強化し、レアアース（希土類）など重要鉱物のサプライチェーン強化と日米関税交渉の合意履行に関する合意文書に両国が署名しました。また、防衛費の増額など安全保障面での協力も話題となり、高市首相は自らを「日本の外交力・防衛力・経済力・技術力・情報力・人材力を強くするリーダー」としてリーダーシップを発揮する決意を示しました。

この会談は、安倍晋三元首相の死去を受けて日米関係を引き継ぐ形で行われ、両首脳は安倍氏への思いを共有しつつ、新たな時代の日米同盟を築くことを確認しました。今回の合意は、広範な分野での日米協力深化を象徴しており、地域の平和と繁栄、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた共同の取り組みが期待されています。

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