アメリカの高所得者層が旅行意欲減退 プレミアム航空券売上減少 航空業界にリスク

米高所得者層に「旅行意欲減退」の兆し、プレミアム航空券の売上が減少

概要

  • 2025年に入り、米国の高所得者層(年収15万ドル以上)による航空券、特にプレミアムクラス(ファースト・ビジネス)の購入意欲が減退し、売上が減少しているという明確な兆候が複数の調査で示されています。

主なポイント

  • Consumer Edgeのデータによれば、年収15万ドル以上の高所得層による航空券へのクレジットカード支出成長率は、2025年5月25日までの直近35日間で7%減少しました。
  • これは、従来「経済が混乱しても支出を抑えない」とされてきた富裕層の消費行動に変化が生じていることを示しています。
  • 一方、低所得層は、2025年4月3日の追加関税発効直後から航空支出を抑えていたことが4月のデータで明らかになっています。

業界への影響と見通し

  • 5月のデータは、3月・4月の傾向と逆転し、「高所得者層の支出が最も高い成長率から最も低い成長率に転じた。これが続けば航空会社のビジネスに脅威となる」と専門家は指摘しています。
  • Raymond Jamesの航空業界アナリストも、「現状の支出の弱さは今後の予約数減少の前兆」として警戒感を示しています。
  • 米国の主要航空会社は2025年第1四半期決算で「エコノミー席の需要は落ち込んでいるが、プレミアム席の需要は堅調」としていましたが、IATAのデータによると北米のファースト・ビジネスクラスRPK(有償旅客数×輸送距離)は前年比26.2%減と、世界全体の4.2%減を大きく上回る減少率となっています。

背景要因と今後の注目点

  • 航空運賃自体は2025年も高止まり傾向で、運営コスト増や地政学的リスク、AIや新流通モデル(NDC)の導入による価格戦略の複雑化などが背景にあります。
  • 企業の出張経費管理も厳しくなり、ビジネス客の航空券購入行動にも慎重さが増している可能性があります。
  • こうした高所得層の消費減退は、今後の航空業界全体の需要見通しに対する「先行指標」として注視されています。

「高所得者層の支出は最も高い成長率から最も低い成長率に転じた。これが続けば航空会社のビジネスに脅威となる」
ー Consumer Edgeインサイト部門副社長 マイケル・ガンター

まとめ

  • 米国の高所得者層における旅行意欲の減退と、それに伴うプレミアム航空券売上の減少は、航空業界にとって大きなリスク要因となっています。今後もこの傾向が続けば、プレミアム顧客に依存してきた航空会社の経営戦略や収益構造に大きな影響を与える可能性があります。

クルーズ船で永住は可能か

  • 結論:特定の「居住型クルーズ船」であれば、永住に近い長期滞在や生活が現実的に可能です。

具体例と仕組み

  • 近年、「分譲型」や「レジデンシャルクルーズ」と呼ばれる居住型クルーズ船が登場しています。代表的な例は、2025年就航予定の「MVナラティブ(Storylines)」や、「The World」などです。
  • これらの船では、マンションのように「部屋」を購入または長期リースし、実質的に「自宅」としてクルーズ船上で生活できます。価格はワンルームで100万ドル(約1億4000万円)~、広い部屋では800万ドル(約11億円)程度です。
  • 住民は船内の各種サービス(食事、ジム、プール、Wi-Fiなど)を利用しながら、世界中の港を巡る生活が可能です。
  • 「The World」など一部の船では、住民による投票で航路を決めることもできます。

注意点・制約

  • こうした居住型クルーズ船の「永住」は、あくまで「船上での生活が継続的に可能」という意味です。法的な「永住権」や国籍の取得とは異なります。
  • 船が各国の港に寄港する際には、通常のクルーズ同様、各国の入国管理規則(ビザなど)に従う必要があります。
  • 物件購入には高額な費用と、年間数千万円規模の管理費が必要な場合が多く、資産審査も厳しいです。

まとめ

  • クルーズ船の「永住」は、分譲型・居住型クルーズ船を購入(または長期賃貸)することで、実現可能です。
  • ただし、費用は非常に高額であり、法的な国の永住権とは異なります。船上生活を続けることはできても、寄港地での滞在には各国の法令が適用されます。

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ベンジャミン・フランクリンの格言

偉大な政治家であり科学者であり発明家

  • 知識への投資は最高の利益を生む
  • 客は魚と同じで、3日後には臭い始める
  • 伝えられるだけなら忘れる。教えられれば記憶に残る。参加させてもらえれば学べる
  • 小さな出費に注意せよ。小さな漏れが大きな船を沈める
  • 余暇の生活と怠惰の生活は別物だ。眠るのは墓場で十分だ
  • 準備を怠ることは、失敗への準備をしているようなものだ
  • 今日できることを明日に残してはいけない
  • 信頼できるものは3つある。年老いた妻と、年老いた犬と、すぐに使える金だ
  • たいていの人は、小さな好意は返し、中くらいの好意は認め、大きな好意は恩を仇で返す

この手の格言は相反するものがあります。例えば上記の例でいうと「今日できることを明日に残してはいけない」です。ストレスを貯めない生き方として「明日できることは明日やれ」という考え方を説く人がいます。具体的には「完璧主義を手放す」「自分のペースを大切にする」「今に集中する」「心のゆとりが生まれる」。