「億万長者はいらない」次期NY市長候補の「民主社会主義者」にビリオネアが反発
- ニューヨーク市長選の民主党候補に指名が確実となったゾーラン・マムダニ氏(33)は、「ビリオネアはいらない」と公言する民主社会主義者です。この発言がNBCニュースのインタビューで報じられると、複数のビリオネアや著名な政治家がSNS上で彼を強く批判しました。
主な反発の内容と背景:
- クラフト・ベンチャーズ共同創業者デービット・サックスは、「君たちには2つの選択肢がある。MAGA(Make America Great Again)に賛同するか、マムダニがやることの犠牲者になるかだ」と警告し、マムダニ氏の政策を「共産主義」と非難しました。
- 著名ヘッジファンド運用者ビル・アックマンも「マムダニが自らを社会主義者と名乗っているのは、冗談でも単なる理想でもない」と指摘し、「今のところ彼は勝っている」と危機感を示しました。
- トランプ前大統領は「民主党は一線を越えた」とし、マムダニ氏を「完全なる共産主義の狂人」と罵倒しました。
- 他にも共和党のマイク・リー上院議員などが揶揄や批判を展開しています。
マムダニ氏の主張と政策:
- 年間収入が100万ドル(約1億4300万円)を超える上位1%の富裕層に対して一律2%の増税を提案。
- 家賃値上げの凍結、バスの無料化、公営食料品店の開設、無料の育児支援など、貧困層支援を重視。
- 「資本主義には多くの問題がある」と述べ、格差是正を前面に掲げています。
反発の背景:
- ニューヨークのビリオネアやウォール街関係者は、マムダニ氏の増税や社会主義的政策がビジネス環境や富裕層の流出を招くことを懸念しています。
- 「ニューヨーク市はビジネスに優しい環境であることに全面的に依存している」とアックマンは指摘し、過度な課税や規制が都市経済に悪影響を及ぼすと警告しています。
まとめ
- マムダニ氏の「億万長者はいらない」という発言と社会主義的政策は、ビリオネアや保守・リベラルを問わず一部の政治家から強い反発を受けています。背景には、ニューヨークの経済基盤やビジネス環境への影響を懸念する声があり、今後の市長選の大きな争点となっています。
富裕層は計画的にお金を使い、消費を抑えて貯蓄や投資に回す
貧困層は収入が増えてもすぐに消費
富裕層と貧困層のお金の使い方の違いがユーロ危機で判明
2013年11月15日
ユーロ危機を通じて明らかになった富裕層と貧困層のお金の使い方の違いは、経済政策の有効性や限界を示す重要な事例となりました。
- 従来の「代表的個人」モデルの限界
欧州中央銀行(ECB)や国際通貨基金(IMF)は、経済予測に「代表的個人」モデル(すべての消費者が同じように行動するという仮定)を用いてきました。しかし、2010年のユーロ危機に際し、各国が財政緊縮策を採用した結果、このモデルが現実の人間行動を正確に予測できないことが判明しました。実際、ギリシャの国内総生産(GDP)の減少は、モデルの予測の3倍以上に達し、IMFもこの仮定の誤りを公式に認めています。 - 富裕層と貧困層の行動の違い
経済学者たちは、富裕層と貧困層では、緊縮策や景気刺激策に対する反応や行動が大きく異なることを指摘しています。
富裕層は、超合理的に将来を見据え、税金対策や資産運用など計画的にお金を使い、消費を抑えて貯蓄や投資に回す傾向が強いです。
貧困層は、日々の生活で収入以上の支出を迫られることが多く、収入が増えてもすぐに消費に回してしまう傾向が強いです。 - 経済政策への示唆
この違いにより、「一律の経済政策では十分な効果が得られない」ことが明確になりました。例えば、緊縮財政が導入されると、貧困層は生活防衛のため消費を大幅に減らし、経済全体の需要が急減する一方、富裕層は消費行動をあまり変えないため、景気刺激策の効果も限定的となります。 - 家計の資産格差と政策伝達の非対称性
ユーロ圏家計の調査でも、資産や負債の状況は一様でなく、純資産が少ない世帯ほど経済悪化の影響を強く受けることが確認されています。住宅保有率の違いや資産構成の差が、金融政策の効果を層ごとに大きく変えてしまうため、政策の伝達経路も異なります。
まとめると、ユーロ危機は「富裕層と貧困層でお金の使い方や経済政策への反応が根本的に異なる」ことを浮き彫りにし、今後の経済政策には両者の違いを考慮したアプローチが不可欠であることを示しました。
米高所得者層に「旅行意欲減退」の兆し、プレミアム航空券の売上が減少
概要
- 2025年に入り、米国の高所得者層(年収15万ドル以上)による航空券、特にプレミアムクラス(ファースト・ビジネス)の購入意欲が減退し、売上が減少しているという明確な兆候が複数の調査で示されています。
主なポイント
- Consumer Edgeのデータによれば、年収15万ドル以上の高所得層による航空券へのクレジットカード支出成長率は、2025年5月25日までの直近35日間で7%減少しました。
- これは、従来「経済が混乱しても支出を抑えない」とされてきた富裕層の消費行動に変化が生じていることを示しています。
- 一方、低所得層は、2025年4月3日の追加関税発効直後から航空支出を抑えていたことが4月のデータで明らかになっています。
業界への影響と見通し
- 5月のデータは、3月・4月の傾向と逆転し、「高所得者層の支出が最も高い成長率から最も低い成長率に転じた。これが続けば航空会社のビジネスに脅威となる」と専門家は指摘しています。
- Raymond Jamesの航空業界アナリストも、「現状の支出の弱さは今後の予約数減少の前兆」として警戒感を示しています。
- 米国の主要航空会社は2025年第1四半期決算で「エコノミー席の需要は落ち込んでいるが、プレミアム席の需要は堅調」としていましたが、IATAのデータによると北米のファースト・ビジネスクラスRPK(有償旅客数×輸送距離)は前年比26.2%減と、世界全体の4.2%減を大きく上回る減少率となっています。
背景要因と今後の注目点
- 航空運賃自体は2025年も高止まり傾向で、運営コスト増や地政学的リスク、AIや新流通モデル(NDC)の導入による価格戦略の複雑化などが背景にあります。
- 企業の出張経費管理も厳しくなり、ビジネス客の航空券購入行動にも慎重さが増している可能性があります。
- こうした高所得層の消費減退は、今後の航空業界全体の需要見通しに対する「先行指標」として注視されています。
「高所得者層の支出は最も高い成長率から最も低い成長率に転じた。これが続けば航空会社のビジネスに脅威となる」
ー Consumer Edgeインサイト部門副社長 マイケル・ガンター
まとめ
- 米国の高所得者層における旅行意欲の減退と、それに伴うプレミアム航空券売上の減少は、航空業界にとって大きなリスク要因となっています。今後もこの傾向が続けば、プレミアム顧客に依存してきた航空会社の経営戦略や収益構造に大きな影響を与える可能性があります。
クルーズ船で永住は可能か
- 結論:特定の「居住型クルーズ船」であれば、永住に近い長期滞在や生活が現実的に可能です。
具体例と仕組み
- 近年、「分譲型」や「レジデンシャルクルーズ」と呼ばれる居住型クルーズ船が登場しています。代表的な例は、2025年就航予定の「MVナラティブ(Storylines)」や、「The World」などです。
- これらの船では、マンションのように「部屋」を購入または長期リースし、実質的に「自宅」としてクルーズ船上で生活できます。価格はワンルームで100万ドル(約1億4000万円)~、広い部屋では800万ドル(約11億円)程度です。
- 住民は船内の各種サービス(食事、ジム、プール、Wi-Fiなど)を利用しながら、世界中の港を巡る生活が可能です。
- 「The World」など一部の船では、住民による投票で航路を決めることもできます。
注意点・制約
- こうした居住型クルーズ船の「永住」は、あくまで「船上での生活が継続的に可能」という意味です。法的な「永住権」や国籍の取得とは異なります。
- 船が各国の港に寄港する際には、通常のクルーズ同様、各国の入国管理規則(ビザなど)に従う必要があります。
- 物件購入には高額な費用と、年間数千万円規模の管理費が必要な場合が多く、資産審査も厳しいです。
まとめ
- クルーズ船の「永住」は、分譲型・居住型クルーズ船を購入(または長期賃貸)することで、実現可能です。
- ただし、費用は非常に高額であり、法的な国の永住権とは異なります。船上生活を続けることはできても、寄港地での滞在には各国の法令が適用されます。
知っておけばもっと楽しめる クルーズ旅行術 ガイドブックに載らない達人の知恵50
ベンジャミン・フランクリンの格言
偉大な政治家であり科学者であり発明家
- 知識への投資は最高の利益を生む
- 客は魚と同じで、3日後には臭い始める
- 伝えられるだけなら忘れる。教えられれば記憶に残る。参加させてもらえれば学べる
- 小さな出費に注意せよ。小さな漏れが大きな船を沈める
- 余暇の生活と怠惰の生活は別物だ。眠るのは墓場で十分だ
- 準備を怠ることは、失敗への準備をしているようなものだ
- 今日できることを明日に残してはいけない
- 信頼できるものは3つある。年老いた妻と、年老いた犬と、すぐに使える金だ
- たいていの人は、小さな好意は返し、中くらいの好意は認め、大きな好意は恩を仇で返す
この手の格言は相反するものがあります。例えば上記の例でいうと「今日できることを明日に残してはいけない」です。ストレスを貯めない生き方として「明日できることは明日やれ」という考え方を説く人がいます。具体的には「完璧主義を手放す」「自分のペースを大切にする」「今に集中する」「心のゆとりが生まれる」。