子育てで「親も初めてだから仕方ない」とよく言われるが、事前に本を読む・経験談を聞くなどできることは多い

言い訳をそのまま受け入れる風潮は、準備不足を正当化しやすくしている

子育てで「親も初めてだから仕方ない」とよく言われるが、事前に本を読む・経験談を聞くなどできることは多い。言い訳をそのまま受け入れる風潮は日本全体で見られ、準備不足を正当化しやすくしている。

よく使われる言い訳の実態

「親も初めての経験」「戸惑うのは当たり前」という言葉は、日本全国の育児相談や子育て講座、ネット上のやり取りで頻繁に出る。

教える側(保健師、保育士、育児書の著者など)もこれを否定せず、共感を優先する傾向が強い。

結果として、準備不足が「仕方ない」で終わってしまうケースが多い。

事前にできることは実際にある

本を読む、経験者の話を聞く、自治体の育児教室に参加する、オンラインの記録を調べるなど、出産前からできる行動は少なくない。

日本では母子健康手帳の交付時に育児情報を渡したり、自治体が無料の両親教室を開いたりしている。利用すれば基本的な知識は得られる。

それでも「初めてだから」で済ませる人が一定数いるのは事実だ。

なぜ言い訳が通りやすいのか

日本社会では子育てを「個人の経験」として扱う文化が根強い。失敗や戸惑いを責めない空気が、準備を怠った場合にも同じように適用されやすい。

一方で、児童相談所への相談件数や虐待関連の統計を見ると、知識不足が原因の一つになっている事例は全国的に報告されている。

準備を促す仕組みはあるが、強制力は弱く、個人の意識に任されている部分が大きい。

まとめ

できることをせずに言い訳で済ませるのは、子どもに直接影響する点で問題が大きい。

「初めてだから」は事実であっても、それを理由に学習を後回しにする根拠にはならない。

事前に調べる習慣を持てば、戸惑いの一部は減らせる。日本全体でこの点が軽く扱われがちなのが、不満の根本にある。

 

 

欧米の先進国の状況

欧米の先進国でも「親も初めてだから仕方ない」「マニュアルはない」という言い方はよく使われる。一方で、出産前の教室や情報提供の仕組みが日本より整っている国が多く、準備を促す圧力は相対的に強い。

共通して見られる言い訳

アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなど英語圏では、「There’s no manual for parenting」(子育ての説明書はない)「We’re all figuring it out as we go」(みんなやりながら覚えている)といった表現が日常的に使われる。

ヨーロッパ各国でも、初産の親に対して「経験がないのは当然」と共感する姿勢は一般的だ。

教える側もこの言葉を否定せず、安心させる材料として使うことが多い。

事前準備の仕組みの差

スウェーデンなど北欧では、出産前教育(antenatal education)の受講率が高く、初産の母親の多くが「出産の準備に役立った」と答えている。

ドイツでは出産準備教室の受講率が7割を超える調査がある。オーストラリアでは9割近くが何らかの産前教育を受けている例もある。

イギリスではNHSを通じた無料または低額のクラスが提供され、参加が推奨される。

アメリカは民間の有料クラスや書籍・アプリが中心で、受講は個人の選択に任される。教育水準や所得によって差が大きい。

制度面での後押し

北欧やフランス、ドイツなどでは、長期の有給育児休業と公的な育児支援が充実している。

親が情報を得やすい環境が整っており、「知らなかった」で済ませにくい側面がある。

アメリカは公的支援が弱く、個人の努力に依存する傾向が強い。その分、情報過多になりやすく、逆に混乱を招く場合もある。

全体の傾向

言い訳自体は欧米でも存在する。

ただし、多くの先進国では出産前の教育プログラムが制度化され、参加率が比較的高い。

「初めてだから」で完全に免罪符にする空気は、日本より薄い国が多い。

準備をしない親に対する社会的な目は、国によって温度差があるが、北欧ほど公的に支える仕組みが強いほど、言い訳の余地は小さくなりやすい。

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