ウクライナの歴史を通じて現在のロシア・ウクライナ戦争の根本的な背景を知る

YouTube動画「【ウクライナの歴史】古代から現代までをわかりやすく!なぜロシアウクライナ戦争が起きてしまったのかを歴史から紐解く。」(教養としての世界史ch)は、ウクライナの歴史を古代から現代まで時系列で詳しく解説し、現在のロシア・ウクライナ戦争がなぜ勃発したのかを歴史的背景から紐解く内容です。

主な内容とポイント

1. 古代から中世のウクライナ

  • 4世紀頃、ゲルマン人の大移動があり、その後スラブ人が東ヨーロッパに広がる。
  • 東スラブ人が現在のロシア人、ウクライナ人、ベラルーシ人の祖先となる。
  • 9世紀末、キエフ公国(キエフ・ルーシ)が建国され、これがロシア・ウクライナ・ベラルーシの起源となる国家。
  • キエフ・ルーシはビザンツ帝国(東ローマ帝国)と関係を深め、キリスト教が伝来。

2. モンゴル支配と分裂

  • 13世紀、モンゴル帝国の侵攻によりキエフ・ルーシは崩壊。
  • その後、ウクライナ地域はリトアニア大公国、ポーランド王国、クリミア・ハン国(オスマン帝国の属国)など様々な勢力に支配される。

3. 近世の動乱とコサック

  • 16~17世紀、ウクライナ・コサックが台頭し、ポーランド支配に抵抗。
  • 1654年、コサック国家(ヘトマン国家)はモスクワ大公国とペレヤスラフ条約を結ぶが、これがロシアとの関係の始まりとされる。

4. 近代:帝国支配とナショナリズム

  • 18世紀末、ポーランド分割によりウクライナの大部分がロシア帝国領となり、一部はオーストリア帝国領に。
  • 19世紀、ロシア帝国はウクライナ語や文化を弾圧。一方オーストリア領ではウクライナ・ナショナリズムが発展。
  • 第一次世界大戦とロシア革命を経て、一時的にウクライナ人民共和国が独立するが、最終的にはソ連に組み込まれる。

5. ソ連時代と独立

  • ソ連時代、ホロドモール(大飢饉)やスターリンによる弾圧、第二次世界大戦で甚大な被害を受ける。
  • 1954年、クリミア半島がウクライナに編入。
  • 1991年、ソ連崩壊とともにウクライナは独立国家となる。

6. 独立後の動向と現代の対立

  • 独立後、ウクライナは多民族国家として西欧との関係強化を図るが、ロシアとの関係も複雑。
  • 2004年のオレンジ革命、2014年のユーロマイダン革命を経て、ロシアがクリミア半島を併合、東部ドンバスで紛争が激化。
  • 2022年、ロシアがウクライナへ軍事侵攻を開始し、現在も戦争が続いている。

動画の特徴

  • 歴史の流れを大きな時代区分ごとに整理し、民族・宗教・国家の関係性を丁寧に解説。
  • ロシアとの関係や、なぜ現代の戦争に至ったのかを歴史的背景から理解できる構成。
  • 参考文献として、最新の歴史書や専門家による著作も紹介されている。

まとめ

この動画は、ウクライナの歴史を通じて現在のロシア・ウクライナ戦争の根本的な背景を知るための入門として最適です。民族・宗教・国家の複雑な関係や、近現代のナショナリズム、帝国支配、独立運動、そして現代の紛争までを一貫して学ぶことができます。

ロシア史 キエフ大公国からウクライナ侵攻まで (だからわかるシリーズ)
4023340812