阿片戦争のきっかけは、イギリスと中国の貿易不均衡だった

イギリスと清の貿易不均衡

阿片戦争のきっかけは、イギリスと清の貿易不均衡にあった。

  1. 貿易不均衡の背景
    18世紀末、イギリスで中国茶の需要が急増したが、清ではイギリスの綿製品が売れず、銀の大量流出が発生した。 これを解消するため、イギリスは植民地インドで生産したアヘンを清に密輸し、三角貿易を展開した。
  2. アヘン密貿易の拡大
    アヘン密輸により清国内で中毒者が増加し、逆に銀が清からイギリスへ流れる逆転現象が生じた。 清政府はこれを禁輸し、1839年に林則徐がアヘンを没収・焼却したことが直接の戦争発端となった。
  3. 戦争の結果
    1840-1842年の戦争で清は敗北し、南京条約で香港割譲や開港を強いられた。 これにより中国の半植民地化が始まった。