ペロブスカイト太陽電池はレアメタル不要のため、中国依存は低い

ペロブスカイトは従来のシリコン系より構造が簡素

  • ペロブスカイト太陽電池は、次世代の太陽電池として注目される技術で、ペロブスカイト構造の材料を発電層に用いたものです。​

仕組み

  • 太陽光が発電層に当たると電子と正孔が発生し、電子輸送層と正孔輸送層を通じて電極へ移動して電流を生み出します。この構造は5層で構成され、従来のシリコン系より簡素です。​

メリット

  • 厚さが従来の100分の1、重さが10分の1と軽量で柔軟性が高く、壁面や低耐荷重屋根に設置可能。​
  • 光吸収力が強く、曇天や室内の弱光でも効率的に発電。​
  • 塗布技術で製造工程が少なく、低コストで国内調達可能な材料を使用。​

課題と現状

  • 耐久性向上が課題ですが、変換効率は25%程度に達し、シリコン系に迫っています。日本企業の実証実験が進み、2024年から倉庫屋根や博多駅ホームで導入例あり。実用化は研究開発が加速中です。

 

 

主原料はヨウ素で、国内調達が可能

ペロブスカイト太陽電池の主原料はヨウ素で、日本は世界第2位の生産国として世界シェア約30%を占め、国内調達が可能。​

中国依存度

  • ヨウ化鉛やメチルアンモニウムなどの他の材料も比較的安価で日本国内入手しやすく、レアメタル不要のため、中国依存は低い。従来のシリコン系太陽電池が中国製多結晶シリコンに79%依存するのに対し、ペロブスカイトはこれを回避できる。​

供給安定性

  • 経済産業省は原材料生産・供給を国内で強靭化し、2030年までにGW級体制を目指す。チリが第1位だが、日本産ヨウ素でコスト安定と国産化が進む。

 

 

2025年12月15日 高市首相、輸入の太陽光パネルでなくペロブスカイト電池の普及を促進

高市首相は参議院予算委員会で、エネルギー政策に関して「海外から輸入した太陽光パネルではなく、日本発のペロブスカイト太陽電池を国内外に普及させたい」と表明した。
この発言は、参政党の神谷宗幣代表の質問に対する答弁で、日本の技術をもとに「海外展開も可能で、日本がもうかる構造を作る」と強調した。

ペロブスカイト太陽電池は、材料をフィルムなどに印刷して製造できるため工程が少なく、低コスト・軽量・柔軟性に優れる。主要材料であるヨウ素は日本が世界シェアの約3割を占めており、経済安全保障の観点からも国産化推進に優位性があるとされる。

また、政府・自民党は14日付の報道で、2027年度からメガソーラー(大型太陽光発電)への新規支援を廃止する方針を固めたと伝えられており、これと連動して国産次世代電池への転換を促す意図があるとみられる。

高市政権は、従来の中国製パネル中心の市場構造から脱却し、技術主導のエネルギー自立路線を掲げている点が重要です。ペロブスカイト電池は次世代太陽光エネルギーの中核技術として、今後の産業戦略・輸出政策の柱になる可能性が高いです。