「根拠に乏しい陰謀論」や「歴史修正主義」として批判されている。特にユダヤ陰謀論的な言説については社会的な問題点も指摘されている
馬渕睦夫と陰謀論
馬渕睦夫は元外交官(元駐ウクライナ大使)であり、近年は著書やメディア出演を通じて「ディープステート」や「国際金融資本」などをキーワードとした陰謀論的な主張を積極的に展開しています。
主な特徴は以下の通りです。
- ディープステート論
馬渕は「ディープステート(影の政府)」がアメリカや世界を操っているとし、アメリカの政策やメディアはこの見えない支配層にコントロールされていると主張します。 - 国際金融資本・ユダヤ陰謀論
歴史の大きな事件(ロシア革命、世界大戦など)や現代の国際紛争の背後に「国際金融資本」や「ユダヤ人の世界戦略」があるという見方を隠さず示し、これは典型的なユダヤ陰謀論の系譜に位置づけられます。 - ウクライナ戦争の見方
ウクライナ戦争についても、一般的な国際政治分析とは異なり、「ディープステート」や「ネオコン」がプーチン追い落としを画策しているとする陰謀論的な解釈を展開しています。 - 批判と評価
こうした主張は、専門家やメディアから「根拠に乏しい陰謀論」や「歴史修正主義」として批判されており、特にユダヤ陰謀論的な言説については社会的な問題点も指摘されています。
要するに、馬渕睦夫は外交官としての経歴を持つ一方で、近年は陰謀論的な世界観を強く打ち出している人物と評価されています。
- 元外交官である馬渕睦夫氏による最新の国際政治論です。本書では、ドナルド・トランプ前米大統領が推進した一連の政策――関税戦争、ウクライナやハマス戦争の仲介、ハーバード大学への圧力、USAID(国際開発庁)の廃止、国連諸機関からの脱退や支援見直し、さらにはケネディ暗殺の解明――これらすべてが「ディープステート(闇の権力構造)」を打倒するためのものであった、という著者独自の視点で論じられています。
主な内容は以下の通りです。
- トランプ関税戦争はFRB潰しだった
- 国際金融資本の支配から「国民ファースト」へ
- トランプの“DS潰し”は本気だ
- 私が世界情勢の予測を外さずに済む理由
- トランプの勝利で「第3次世界大戦」は避けられた
- トランプ・プーチン時代は日本の大チャンス
著者は、日本国内の識者によるトランプ政権への評価が的外れであるとし、「今こそ真実を指摘する必要がある」との思いで本書を執筆したと述べています。
また、書籍内容と連動したYouTubeチャンネル「デイリーWiLL」とも連携しており、最新の国際情勢分析を動画でも楽しめる構成となっています。