1期目以上に利益誘導
我々が腐敗と呼ぶべきもの――「トランプ帝国」が拡大、露骨すぎる利益相反の実態
トランプ帝国の拡大と利益相反の実態について
ドナルド・トランプは2期目の大統領就任後、政権復帰早々に自身や関係企業のビジネス拡大に大きく舵を切りました。特にアラブ首長国連邦(アブダビ)などで新たな法人設立やプロジェクト発表が相次ぎ、2023年の推定600万ドルだった海外ライセンス収入は、直近で5,000万ドル近くまで急増しています。さらにアブダビ、セルビア、ハンガリーでも複数の新規プロジェクトが進行中です。
1期目では海外新規事業を行わない約束をしていたものの、2期目ではその方針を180度転換。大統領としての公務と並行し、ビジネス訪問や新契約を頻繁に結んでいます。
こうした状況を、かつてトランプ政権の倫理局トップを務めたウォルター・シャウブ氏は「政府の倫理規定の完全な破壊」「われわれが腐敗と呼ぶべきもの」と強く批判しています。現在のトランプの行動は、1期目以上に公務と私的ビジネスの利益相反が露骨であり、政府のガバナンス上深刻な問題だと指摘されています。
トランプ政権期のファミリービジネスと利益
- ドナルド・トランプ氏は、第一次および第二次政権下で、ファミリービジネス(トランプ・オーガニゼーション等)の収益機会をめぐり国内外でたびたび注目・批判を受けてきました。政権による実際の経済的利益や儲けの実態について、最新の事例とともに解説します。
第一次トランプ政権(2017年~2021年)
- 大統領就任時、トランプ氏自身は直接的な経営権から離れると発表し、ファミリー企業の経営を主に息子たちへ託しました。ただし、実質的な利益相反を完全に排除できていないと多くの専門家から指摘されています。
- 政府認可や外交交渉等の機会で、トランプ・オーガニゼーションが運営するホテルや事業体を利用する動きが増え、一族企業への利益誘導が疑われる場面も少なくありませんでした。
- こうした利益誘導について、超党派団体などから繰り返し批判が寄せられていました。
第二次トランプ政権(2025年~)
- 現在、家族経営の暗号資産事業体「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLF)」を通じて、2024年12月までの1年間で約83億円(5,740万ドル)の利益を得たことが明らかになっています。
- このプロジェクトはトランプ氏と息子たちによって立ち上げられ、主要なトークンの保有や収益配分で家族が大きな経済的恩恵を受けているとされています。
- スマートフォンやテック関連の新規事業への進出も話題となっていますが、これらについても名前の貸与やライセンス収入の形で一族への経済的利益が見込まれています。
- 一方で、不動産ポートフォリオ拡大や海外事業(イスラエル、高級ホテル等)には、政治的緊張や市場環境の不確実性という課題も指摘されています。
まとめ
- 第一次政権時、一族企業の不動産・ホテルビジネスにおいて政府関連需要等の恩恵があったと考えられています。
- 第二次政権では、特に暗号資産事業で具体的な「儲け」が開示されています。新規分野への進出やブランド名活用も家族への利益につながっています。
- 形式上は経営から離れる措置が取られたものの、実質的な利益の還元や利害関係の希薄化には限界があり、今も「利益誘導」や「利益相反」リスクへの指摘が続いています。
仕事も人生もうまくいく整える力――禅が教えてくれる98の養生訓
- 禅の教えをもとにした「整える力」を磨くための98のヒントがまとめられています。この整える力があれば、仕事も人生もうまくいくと説かれています。
主な内容は以下の通りです。
- 朝の時間を整え、体調をよくすることの重要性
- 「ほどほど」を心がけ、やりすぎは身の毒と考えること
- 心身のバランスを整える「朝坐禅」のすすめ
- 心が乱れたら即「掃除」をしてリセット効果を得ること
- デスクを整然と保ち、探し物のストレスを減らすこと
- 怒りを頭にのぼらせず、怒らない心の持ち方
- 旬の食材をいただくことで心の栄養にもなる
- 夜は静かに過ごし、夜9時以降はスマホを控えること
これらの養生訓は、禅の教えを日常生活に生かし、心・体・生活がすっきり健康的になるための具体的な実践法を示しています。
書籍は224ページの文庫判で、手軽に手に取れるサイズながら、現代の忙しい生活に役立つ知恵が凝縮されています。読者の評判も好評で、日々のモヤモヤ解消や習慣づくりに役立つとの声があります。
以上のように、この本は禅の思想から仕事や生活を整えるコツを学びたい方に適した一冊です。