国内の格差に人が痛みを感じる。社会的な疎外感や不平等感が問題
ご提示いただいた動画のスクリプトは、統計学者ハンス・ロスリング氏が世界の所得格差と現状について解説したものです。内容は以下の通り要約されます。
世界の現状を7つのボールで解説
この動画では、当時の世界人口70億人を、10億人ずつのグループに見立てた7つのボールを使って説明しています。
世界を「豊かな国」と「貧しい国」の二極化で捉えるのはもはや時代遅れであり、実際には多くの人々がその中間の所得層に位置しています。
所得レベルによる生活の違い
人々の生活水準は、所有できる移動手段によって象徴的に示されています。
最も貧しい10億人は、自転車すら買えない極度の貧困状態にあります。
中間の所得層(約40億人)は、自転車やオートバイを所有できるレベルから、車を購入できるレベルの間に分布しています。
最も豊かな層は、自家用車を持ち、休暇に飛行機で海外旅行へ行けるような生活を送っています。
過去数十年での大きな変化
かつては「貧困層」と「富裕層」の間にほとんど人がいない状態でしたが、ハンス氏の存命中に中間層が劇的に増加しました。
人口が増加しても、極度の貧困層が増えたわけではなく、多くの人が中間層へと押し上げられたのが大きな変化です。
一方で、依然として極度の貧困から抜け出せない層が10億人存在しており、そこが感染症や紛争の温床となっている点に警鐘を鳴らしています。
世界全体の格差と国内の格差
世界全体で見れば、国同士の格差は縮小傾向にあります。これは、ブラジルのような新興国の中間層が成長しているためです。
しかし、個別の国内に目を向けると、富裕層と貧困層の格差は拡大しています。
人々が痛みを感じるのは、この国内における格差であり、社会的な疎外感や不平等感が問題となっています。
ハンス氏は、自身の家族が祖父の代の自転車から、親の代の車、そして自分たちの代の飛行機へと豊かになってきた歴史を例に挙げ、世界全体が同様の発展を望んでいると締めくくっています。
