木製雨戸の戸袋に入り込み、ヤモリが毎年卵を産む。困っている。防止策はあるか?

木製雨戸の戸袋はヤモリにとって格好の産卵場所

木製雨戸の戸袋は、暗くて狭く、天敵から身を守れるため、ヤモリにとって格好の産卵場所になります。

対策の基本は「戸袋の隙間を物理的に塞ぐこと」と「ヤモリが嫌がる環境を作ること」です。

具体的な防止策として、戸袋の隙間を埋める方法、忌避剤の活用、そして網の設置について解説します。

戸袋の隙間を物理的に塞ぐ方法

ヤモリはわずか数ミリメートルの隙間からでも侵入します。雨戸を収納した状態、あるいは引き出した状態のどちらでも、戸袋の開口部を塞ぐことが最も確実な方法です。

隙間テープやスポンジ材を戸袋の入り口や、雨戸と戸袋の隙間に貼り付けることで、ヤモリが中に入り込むのを防ぎます。

木製の戸袋の場合、経年変化で隙間が広がっていることがあるため、雨戸を動かす際に干渉しない位置を確認しながら、厚手の気密スポンジテープなどを貼り付けるのが効果的です。

ヤモリが嫌がる匂いによる忌避

ヤモリは嗅覚が発達しているため、特定の強い匂いを嫌います。物理的に隙間を完全に塞ぐことが難しい場合は、戸袋の内部に忌避成分を配置する方法が有効です。

市販されている「ヘビ・トカゲ・ヤモリ用」の固形忌避剤や、木タール・クレオソート・カプサイシン(唐辛子成分)を含む忌避剤を戸袋の奥に設置します。

また、蚊取り線香や燻煙剤(アースレッドなど)を戸袋の近くで定期的に使用し、奥まで煙を行き渡らせることで、中にいるヤモリを追い出し、新たな侵入を防ぐ効果が期待できます。

防鳥網や防虫ネットの設置

雨戸を長期間閉め切る、あるいは長期間戸袋に収納したままにする季節には、戸袋の開口部全体を網で覆ってしまう方法もあります。

網目が細かい防鳥ネットや、園芸用の防虫ネットを戸袋の周囲に突っ張り棒やテープなどで固定します。

ヤモリだけでなく、ヤモリのエサとなる虫の侵入も防ぐことができるため、産卵場所としての魅力を無くすことにつながります。

 

 

ヤモリは家を守ると言われている。確かに虫を食べてくれるが、そこまで好影響とは思えない

ヤモリが「家を守る」と言われるのは、主に木造建築を揺るがす白アリや、病原菌を媒介する蚊やハエ、ゴキブリといった衛生害虫を主食としているためです。

現代の気密性が高い住宅においては、視覚的な不快感や糞害などのデメリットが目立つこともあり、それほど大きな好影響とは感じられないケースも増えています。

益虫としての歴史的な背景

古くからヤモリが重宝されてきた理由は、その捕食対象にあります。

  • 白アリの捕食:
    木造家屋の土台を食い荒らす白アリやその羽アリを食べるため、物理的に建物を守る存在とされてきました。
  • 衛生害虫の駆除:
    蚊、ハエ、ゴキブリ、ダニなどを捕食し、感染症や家の中の不衛生な環境を防ぐ役割を果たしていました。

漢字で「守宮」や「家守」と書かれるように、農作物ではなく「家そのもの」に付く害虫を効率よく処理してくれる性質が、この伝承の由来です。

現代の住宅環境における影響

現代の住環境では、ヤモリの存在意義や影響力に対する評価が変化しています。

  • 機密性の向上:
    サッシや壁の気密性が高いため、そもそも室内に害虫が侵入しにくく、ヤモリによる駆除効果を実感しにくくなっています。
  • 人工的な駆除:
    殺虫剤や防虫設備が発達しているため、生物による駆除に頼る必要性が薄れています。

生じるデメリット

実質的なメリットが薄れる一方で、以下のような不快な側面が際立つことがあります。

  • 糞による汚染:
    壁や窓枠、床などに糞を落とすため、美観を損ねたり掃除の手間が増えたりします。
  • 精神的な不快感:
    外見や、夜間に窓ガラスに張り付く姿を不気味に感じるケースがあります。
  • 機器の不具合:
    稀にエアコンの室外機などの電気基板に入り込み、ショートの原因になることがあります。

このように、住宅構造や衛生環境が変化した現代においては、かつてほどの絶対的な恩恵を感じられないのが実情です。

 

 

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