性善説は1人の悪によって台無しになる。
差し出した善意は踏みにじられる。
2ch / Twitter / Google / Youtube / gunbird / gnews ホセ・ムヒカ
2ch / Twitter / Google / Youtube / gunbird / gnews Jose Mujica
12015/10/18(日) 08:49:33.31 ID:???
「清貧の原点は日本人だった」
「本当に日本人が幸せなのか疑問」
11日夜放送のフジテレビ「Mr.サンデー拡大スペシャル」の中で「世界で熱狂なぜ?“世界一貧しい大統領 日本人への感動の言葉」と題して、ウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領を再びとりあげた。
ムヒカ前大統領は、大統領時代、収入のおよそ8割を寄付し、質素な農場で暮らしていたことから「世界で一番貧しい大統領」と呼ばれた。
老若男女、国民の誰からも“ぺぺ”と呼ばれて慕われ、愛されてきたムヒカ前大統領。今年、5年間の任期を終え、圧倒的な国民に惜しまれながらその座を退いたニュースは世界各国で報じられたが、その後も世界中から注目されているという。今年8月、ブラジル・リオデジャネイロの大学で1万人もの学生の前で講演した。「ムヒカ!ムヒカ!」の熱狂的なコールが鳴り止まなかった。世界で最も注目される政治家の1人と言っていい。
ムヒカ前大統領は、今も、田舎の農場の小さな家に奥さんと愛犬「マニュエラ」とともに住んで、のんびり農業や養鶏をして質素に暮らしているという。そして愛車は古い1987年製のビートルも変わりがない。
今年3月のMr.サンデーでは「世界一貧しい大統領のスピーチ」と題してムヒカ前大統領の生涯と、その生活ぶり、そして国連での感動的なスピーチなどが紹介された。
現代の消費社会を痛烈に批判し「私たちは発展するために生まれてきたわけではありません。幸せになるために地球にやってき来たのです。」と訴えたスピーチは動画になり絵本になり、その後も世界でひろがっている。
今回は、その第二弾で、ウルグアイにある元大統領宅を訪問しムヒカ前大統領にインタビューを行った。2ヶ月に及ぶ交渉の末、テレビ局のインタビューに応じるとの返事がきたという。事前の約束では20分の予定だったが、インタビューは1時間20分にもおよんだ。
その中には、ムヒカ前大統領と日本との関わり、日本人へのメッセージも込められた。インタビューの中で、ムヒカ元大統領は幼少期からの「日系人から受けた恩」や偶然見かけた「日本人サッカー少年」など、日本に関するエピソードを語った。世界一貧しい大統領の、清貧の原点は日本人だったというのだ
ムヒカ大統領は7歳のときに父親をな亡くしたという。母親は少ない父の年金すら15年ももらえず、苦しんでいた。そこで花を栽培して生計をたてていたという。実は家の近所に10軒か15軒ぐらいの日本人家族がいた。花の栽培のきっかけはその日本人家族だったのだ。幼いムヒカ大統領も育て方を教わり家計を助けた。農民の思考で狭い土地に多くのものを耕していた。
「50年前の私たちは富を平等に分配することによって世界をより良くできると考えていたんだ。でも、今になって気付いたのは、人間の文化そのものを変えないと何も変わらないということだ」
「私はみんな豊かさというものを勘違いしていると思うんだよ。大統領は“王家のような生活”“皇帝のような生活”をしなければと思い込んでいるようでね。だが、私はそうは思わないんだ。多数の人と同じ生活をしなければいけないんだ。国民の生活レベルが上がれば自分もちょっとだけ上げる。少数派じゃいけないんだ。」大統領時代から、その生活ぶりはまさに一般庶民の生活そのものだった。
──国を治める者の生活はその国の平均でなければならない──日本の国のすべての政治家たちにも聞いてもらいたい。
「人間の幸せとは何か。」再び国連のスピーチが紹介された。
「貧乏とは少ししか持っていないことではなく、限りなく多くを必要としもっともっとと欲しがることである」「貧乏とは無限の欲がある人のこと」
「ハイパー消費社会を続けるためには、商品の寿命を縮めてできるだけ多く売らなければなりません。10万時間持つ電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない社会なのです。長持ちする電球は作ってはいけないのです。もっと働くため、もっと売るためにの使い捨て社会なのです。」
「私たちは発展するために生まれてきたわけではありません。幸せになるために地球にやってき来たのです。」
そして、3月の取材の際は、日本を絶賛したムヒカ前大統領だったが、今回は違っていて、今の日本の状況について一言、「日本人は魂を失った。」──と重い言葉で指摘した。
ムヒカ前大統領は大のネクタイ嫌いで有名だ。今年3月1日に行われたウルグアイ新大統領就任式でも、前大統領はノーネクタイで出席した。「我々も英国紳士のような服装をしなければならない。それが世界中に強制されたものだからです。」「日本人ですら信用を得るために着物を放棄しなければならなかった。みんなネクタイを締めて変装しなければならなくなった。欧米の価値観一色に塗りつぶされてしまった世界。」
「ペリー提督がまだ扉を閉ざしていたころの日本を訪れた時の話さ。時の日本は『西洋人は泥棒』って思っていた時代だね。あれは間違いではなかったけど、賢い政策で対応したとは思うよ。西洋にある進んだ技術に対抗できないことを認め、彼らに勝る技術をつくろうと頑張ったんだ。
そしてそれを成し遂げてしまった…。でもそのとき日本人は魂を失った。」
「人間は必要なものを得るために頑張らなきゃいけないときもある。けれど必要以上のモノはいらない。幸せな人生を送るには重荷を背負ってはならないと思うんだ。」「長旅を始めるときと同じさ。長い旅に出るときに、50kgのリュックを背負っていたら、たとえ、いろんなモノが入っていても歩くことはできない。100年前150年前の日本人は私と同意見だったと思うよ。今の日本人は賛成じゃないかもしれないけどね。」
多くのモノを持たず、それ以上を望まなかったかつての日本人。「足るを知る」を美徳とした文化は大きな変貌を遂げてしまった。
「今の日本についてどうお考えでしょうか?」と聞くと、次のように答えた。
「産業社会に振り回されていると思うよ。すごい進歩を遂げた国だとは思う。けど、本当に日本人が幸せなのかは疑問なんだ。西洋の悪いところをマネして、日本の性質を忘れてしまったんだと思う。日本文化の根源をね。」耳が痛い。「幸せとは物を買うことと勘違いしているからだよ。幸せは人間のように命あるものからしかもらえないんだ。物は幸せにしてくれない。幸せにしてくれるのは生き物なんだ。」
「私はシンプルなんだよ。無駄遣いしたりいろんな物を買い込むのが好きじゃないんだ。その方が時間が残ると思うから。もっと自由だからだよ。」
「なぜ、自由か…?あまり消費しないことで大量に購入した物の支払いに追われ必至に仕事をする必要がないからさ。根本的な問題は君が何かを買うときお金で買っているわけではないということさ。そのお金を得るために使った『時間』で買っているんだよ。請求書やクレジットカードローンなどを支払うために働く必要があるのならそれは自由ではないんだ。」
私たちは、いつの間にか、ほんとうの幸せとは何か、人間が生きる目的とは何か、を見失ってしまったようだ。
幸せに暮らすため、自由でいるため、みんなが物を欲しがらない暮らし……
「その世界は実現可能だと思いますか?」
「とても難しいね…」と言いながら、ムヒカ前大統領は、インタビュアーに向かってこう言った。
「君が日本を変えることはできない。でも自分の考え方を変えることはできるんだよ。世の中に惑わされずに自分をコントロールすることはできる。君のように若い人は。恋するための時間が必要なんだ。子どもができたら、子どもと過ごす時間が必要だし、友達がいたら友達と過ごす時間が必要なんだ。」
「働いて、働いて、働いて、職場との往復を続けていたら、いつの間にか老人になって、唯一できたことは請求書を支払うこと。若さを奪われてはいけないよ。ちょっとずつ使いなさい。そう、まるで素晴らしいものを味わうように…。生きることにまっしぐらに。」慈愛に満ちた優しい眼差しでそう語った。
ムヒカ前大統領の口から溢れるのは、幼いときから生きるために必死に戦い積み重ねてきた自らの体験で導き出した信念だ。
今は、農業学校を建て、花の栽培などを教えている。「そこに学校をつくるのは一つの夢だったと思いますがこの先の夢・目標はありますでしょうか?」との質問に対しては次のように語った。
「私がいなくなったときに他の人の運命を変えるような若い子たちが残るように貢献したいんだ。本当のリーダーとは多くの事柄を成し遂げる人ではなく自分をはるかに越えるような人材を残す人だと思うから。」
「本当のリーダーとは自分を越える人材を残すことだ。」
最後に「日本の子どもたちへのメッセージ」を寄せた。
「日本にいる子どもたちよ。君たちは今、人生で最も幸せな時間にいる。経済的に価値のある人材となるための勉強ばかりして早く大人になろうと急がないで。遊んで、遊んで、子どもでいる幸せを味わっておくれ。」
ムヒカ前大統領は、今でも世界から取材や講演などで引っぱりだこだ。ユーゴスラビア出身の巨匠映画監督エミール・クストリッツア氏が監督でムヒカ大統領の生涯に迫ったドキュメンタリー映画を作製中だという。
今年80歳になる元大統領の言葉は、現代社会のかかえる根本的な矛盾をえぐり、物質文明と大量消費社会にまみれた私たち日本人の心に突き刺さるようだ。
私たち一人ひとりが、ムヒカ前大統領の言葉に眼を覚ますべきであろう。「私一人が日本を変える」ことはできないかもしれないが、まず「私が変わること」はできる。
──「モノを買い請求書を払うため」ではなく、「人生を味わって生きるために」世の中に惑わされずに自分をコントロールすること。
──そして、人が人として持っている、思いやりや愛、命の大切さなどを基本にして、自然と調和して生きる道にシフトしていくこと。
そんな生き方をする人が増えれば、日本もいずれ変わるかもしれない。
36: 2015/10/18(日) 09:45:54.03 ID:BKTJtea7
まあこの人自身は根っからの善人っぽいから否定はしないが、こういう考えの人がささやかな幸せの中で生きていくには、まず治安が安定している必要がある。
治安は衣食住が満たされると安定するが、衣食住を満たそうとすると、どうしても経済競争に巻き込まれ、貧富の差や大量消費などの負の側面とも付き合わないとならない。
この人の考え方は素晴らしいと思うが、人類全員がこの人だったら、この人のような生き方ができるような世界にはなってないと思う。
68: 2015/10/18(日) 10:12:13.02 ID:+GDpda8l
「足るを知る」ってのは大事だと思うけど、不測の何かがあった時なんかを考えると、「もう少し欲しい」って欲が出る。この人の境地には、中々至れない・・・。
と、この人だっけ?大統領専用機もないんで、同じ国際会議に参加してた隣国の大統領専用機に便乗させてもらってた人って。
83: 2015/10/18(日) 10:28:14.82 ID:r2vp9CYQ
>>68
そうだよ
飛行機に相乗りさせてくれる隣国の偉い人もある意味すげーわ
77: 2015/10/18(日) 10:19:21.26 ID:KA7KfbIt
これは考えさせられるな
現代の日本は失ったものが多すぎる
もう一度1から見つめなおすべきだと思うね
78: 2015/10/18(日) 10:20:17.20 ID:pSYQCyCm
日本が大好きだった彼女
二度目に来日したヘレン・ケラーも言ってたな
日本は確かに豊かになった
だが心は貧しくなったって
81: 2015/10/18(日) 10:26:23.21 ID:KtHrQ4kS
>>78
明治時代に来日した欧米人も
「日本的な良さがどんどん喪われてゆく」
と嘆いていたものだ。
92: 2015/10/18(日) 10:34:32.69 ID:+YAM/C0s
一つの意見だとは思うけど
精神世界だけを追求するとカルトに達してしまうと思うの
貧困は戦争に発展するし厳しい規律はイスラム世界の様になるし
思いつめてないで少しeasyにならないと
105: 2015/10/18(日) 10:46:58.96 ID:refppftl
こういう人と対極にある人間が必ずいて
放っておくと自分のいいように世の中を変えていこうとする。
清貧は搾り取られて被害を受けるから
結局は戦わななければならない。
259: 2015/10/18(日) 18:11:42.89 ID:D12e7wex
これ結構沁みちゃったよ
でもこんな考えの人が増えたら
政治家や企業は困るから絶対阻止するだろうね
奴隷労働させたくて仕方ない奴らばかりだもん
111: 2015/10/18(日) 10:51:05.34 ID:GVIjrGlP
日本もどんどん自分さえよければという社会に進んでいる
その結果が、今の格差社会、もうかつての日本とは違う
257: 2015/10/18(日) 17:34:04.10 ID:g0Qzyd/p
皮肉なことに、経済統計を調べまくって結論を出した
ピケティの21世紀の資本論と同じ警告になってる。
欧米、中東、ロシア、アジアの一部の金持ちに
金が集まりすぎてるから、資本主義は行き詰まってる。
金持ちは何もしなくても、金が金を生む。
だがそれが必ずしも幸せに繋がるとは言えない。
家の名誉と地位のため金を稼がざるを得ない。
貪欲が過ぎると貧乏と同じくらい不幸だと警告してる。
世界で最も貧乏な大統領の世界一素晴らしいスピーチ
会場にお越しの政府や代表のみなさま、ありがとうございます。
- ここに招待いただいたブラジルとディルマ・ルセフ大統領に感謝いたします。私の前に、ここに立って演説した快きプレゼンテーターのみなさまにも感謝いたします。国を代表する者同士、人類が必要であろう国同士の決議を議決しなければならない素直な志をここで表現しているのだと思います。
しかし、頭の中にある厳しい疑問を声に出させてください。
- 午後からずっと話されていたことは持続可能な発展と世界の貧困をなくすことでした。私たちの本音は何なのでしょうか?現在の裕福な国々の発展と消費モデルを真似することでしょうか?
- 質問をさせてくださいドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。
- 息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか。同じ質問を別の言い方ですると、西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を世界の70億〜80億人の人ができるほどの原料がこの地球にあるのでしょうか?可能ですか?それとも別の議論をしなければならないのでしょうか?
なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか?
- マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、即ち私たちが間違いなくこの無限の消費と発展を求める社会を作って来たのです。マーケット経済がマーケット社会を造り、このグローバリゼーションが世界のあちこちまで原料を探し求める社会にしたのではないでしょうか。
- 私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?あるいはグローバリゼーションが私たちをコントロールしているのではないでしょうか?
- このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で「みんなの世界を良くしていこう」というような共存共栄な議論はできるのでしょうか?どこまでが仲間でどこからがライバルなのですか?
- このようなことを言うのはこのイベントの重要性を批判するためのものではありません。その逆です。我々の前に立つ巨大な危機問題は環境危機ではありません、政治的な危機問題なのです。
現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれていません。
- 逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。
- ハイパー消費が世界を壊しているのにも関わらず、高価な商品やライフスタイルのために人生を放り出しているのです。消費が社会のモーターの世界では私たちは消費をひたすら早く多くしなくてはなりません。消費が止まれば経済が麻痺し、経済が麻痺すれば不況のお化けがみんなの前に現れるのです。
- このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、できるだけ多く売らなければなりません。ということは、10万時間持つ電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない社会にいるのです!そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので作ってはいけないのです。人がもっと働くため、もっと売るために「使い捨ての社会」を続けなければならないのです。
悪循環の中にいるのにお気づきでしょうか。
- これはまぎれも無く政治問題ですし、この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導かなければなりません。
- 石器時代に戻れとは言っていません。マーケットをまたコントロールしなければならないと言っているのです。私の謙虚な考え方では、これは政治問題です。
- 昔の賢明な方々、セネカやアイマラ民族までこんなことを言っています
- 「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」
- これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。
- 国の代表者としてリオ会議の決議や会合にそういう気持ちで参加しています。私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいのです。
根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。
- そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。
- 私は環境資源に恵まれている小さな国の代表です。私の国には300万人ほどの国民しかいません。でも、世界でもっとも美味しい1300万頭の牛が私の国にはあります。ヤギも800万から1000万頭ほどいます。私の国は食べ物の輸出国です。こんな小さい国なのに領土の90%が資源豊富なのです。
- 私の同志である労働者たちは、8時間労働を成立させるために戦いました。そして今では、6時間労働を獲得した人もいます。しかしながら、6時間労働になった人たちは別の仕事もしており、結局は以前よりも長時間働いています。なぜか?バイク、車、などのリポ払いやローンを支払わないといけないのです。毎月2倍働き、ローンを払って行ったら、いつの間にか私のような老人になっているのです。私と同じく、幸福な人生が目の前を一瞬で過ぎてしまいます。
そして自分にこんな質問を投げかけますこれが人類の運命なのか?
- 私の言っていることはとてもシンプルなものですよ発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。発展は人類に幸福をもたらすものでなくてはなりません。愛情や人間関係、子どもを育てること、友達を持つこと、そして必要最低限のものを持つこと。これらをもたらすべきなのです。
- 幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。環境のために戦うのであれば、人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であるということを覚えておかなくてはなりません。
ありがとうございました。