「シティポップ」というジャンル
コロナ禍で突然「シティポップ」というジャンルが誕生しました。まずは「日本の音楽が海外で受け入れられた」とうれしかった事を覚えています。続いて疑いの気持ちが現れました。「日本の音楽業界が商売のために作り上げた虚構では?」。
シティポップは1970年代後半から1980年代にかけて日本で制作されて流行した音楽ジャンルであり、「都会的」で「洗練された」音楽を特徴としています。もともとは商業的に「シティポップ」という言葉は後付けされたもので、明確な定義は曖昧ですが、日本独自のポピュラー音楽として成立しました。高度経済成長期の豊かな都市生活や海外の音楽(特にアメリカのAOR、ソウル、ファンクなど)の影響を受けつつ、日本人の感性に合う独自のキャッチーなメロディが融合されています。つまり、「シティポップ」という言葉もジャンルも日本で作られたものです。
流行が作られ、一般人は乗せられている
「この国では流行が作られ、一般人は乗せられている」。日本に限らず「売り手が販売促進活動(プローモーション)をするのは常識です。日本に住んでいるからこそ余計に「この国では」と感じるのかもしれません。
Youtubeでオススメに出てこなくなった
あれだけYoutubeでオススメに表示されていた「シティポップ」動画が全く出てこなくなりました。ラジオでは「シティポップ」という言葉がよく使われるようになりました。当時の作詞家・作曲家がインタビューに応える特集が組まれていました。
私は冷めた目で見てしまいます。
日本の定年後の実態と働き方に関し、年収300万円以下が大半であり、本当に稼ぐべきは月10万円程度という視点から書かれています。50代で仕事の意義を見失いがちで、60代の管理職は少数、70代男性の就業率は45%、80代就業者の約9割が自宅近くで働いている現状を、多くのデータや具体例を用いて示しています。定年後は高収入や栄誉より「他者や地域への貢献」の意識が高まり、「小さな仕事」と称される現場仕事やストレスの少ない仕事が重視されるという内容です。
この「小さな仕事」は、健康的な生活リズムに貢献し、利害関係のない緩やかな人間関係のもとで行われ、地域社会と結びつくことで日本社会の労働供給制約時代における課題を解決するものとして位置づけられています。著者は高齢者が無理なく働き続けられる環境や市民基盤の労働経済のあり方を提案しています。
また、具体的な事例として再就職での活躍や包丁研ぎ職人の独立、学校の補助教員、看護師寮管理人など多様な小さな仕事の形が紹介されており、定年後の仕事に満足感を持つ人も多いことが語られています。
この本は、現役世代が定年後の働き方や生き方を考える上で大きな示唆を与えるもので、高齢化と労働力不足が進む日本社会への提案として評価されています。
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