中国「ヒト型ロボット」開発企業がまたも大型資金調達 自変量機器人、200億円超をアリババ系などから
中国・深圳のスタートアップ「自変量機器人（Xスクウェア・ロボット）」が、アリババ系や国策系投資会社から約206億円を調達したニュースです。
資金調達の概要
- 調達額：約10億元（約206億円）
- 主導投資家：アリババ・クラウド、CASインベストメント（中国科学院系）
- 参加投資家：国開金融、紅杉中国、美団（メイトゥアン）系、聯想之星（レノボ系）、レジェンド・キャピタルなど
企業と技術の特徴
- 設立：2023年12月（創業2年弱の新興企業）
- 本社：広東省深圳市
- 強み：ヒト型ロボットの頭脳にあたる「エンドツーエンド汎用AIモデル」とハードウェアの両開発
- 代表製品：「量子2号（クアンタX2）」＝マルチモーダルAIを搭載した自社製ヒト型ロボット
経営陣
- CEO 王潜（清華大院卒、米南カリフォルニア大学博士課程経験。アテンションメカニズム研究の先駆者）
- COO 楊倩（将来のIPOも視野にあると発言）
今後の展望
- 資金の用途：AIモデル訓練の強化、新型ロボット開発
- 技術的ブレークスルーの時期：2026年末までに実現可能とCEOは予測
- ロボット市場観：自動運転と異なり「多様なタスク適応が可能なため、商用化はよりスムーズ」との見解
背景
- 中国ではヒト型ロボットへの投資が活発化しており、起業家が「ストーリー」を語る段階を終え、投資家は実際の技術成果を重視するフェーズへ移行しているとされる。
この内容を整理すると、自変量機器人は「AIモデル＋実機開発」の両輪で競争力を高め、アリババや国家系投資家からの大型資金調達によって、中国におけるヒト型ロボット開発の次世代リーダー候補になりつつあるといえます。
中国はヒト型ロボットを開発。日本は産業用ロボットを開発
中国は人型ロボット（ヒューマノイドロボット）の開発に国家を挙げて積極的に取り組んでおり、社会のどんな場面でもAIを活用できる万能プラットフォームとして位置づけています。中国企業は人型ロボット開発に多くの投資を行い、世界のヒューマノイド関連企業の半数を占め、資金調達でも米国を超える規模です。ただし現在の性能はまだ基本的なレベルにあり、今後の進化が期待されています。
一方、日本は産業用ロボットで世界トップクラスの技術力を持ち、高度な精密機械加工やセンサー技術を活かした小型高性能ロボットの開発に強みがあります。2025年上半期の産業用ロボットの受注・生産・出荷額はいずれも前年を大きく上回るなど市場は回復傾向で、介護や建設など社会課題の解決に向けたロボット導入が進められています。日本はヒト型ロボットの量産にはまだ慎重ながら、2030年に向けて介護・建設分野でのロボット導入拡大を目標にしています。
まとめると、中国は社会の多様な分野でAIを活用する汎用ヒト型ロボットを国家戦略として推進、一方日本は産業用ロボットの技術開発・市場拡大を軸にしつつ、ヒト型ロボットの実用化は慎重に進めている状況です。
外からやってきて、この国が嫌いだというなら
帰ればいいんだよ
となりの小さいおじさん～大切なことのほぼ9割は手のひらサイズに教わった～
著者が22歳のころから40年以上にわたり人生のメンターとして寄り添っている「手のひらサイズの小さいおじさん」という存在から教わった人生の大切なことを実話として綴ったものです。
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