トランプ政権の狙い。巨額政府債務を削減するには、①3%程度のインフレを容認し、インフレ課税と、隠れ消費増税（関税）で税収を増やす。②政府とFEDが日本のように協力し、国債利回りを下げて利払い費を軽減。政府は債務を増やさず成長促進策を打てる。
2025年09月06日 ベッセント長官、金融政策含むＦＲＢの調査を要求－量的緩和を批判
米財務長官のベッセント氏が、米連邦準備制度理事会（FRB）の政策運営に対し強い批判を行い、金融政策を含む包括的な独立調査を求めました。
主なポイントは以下の通りです：
- FRBの独立性に懸念
ベッセント長官は、FRBが本来の責務を逸脱して行動していると指摘し、信頼性や政治的正当性が揺らいでいると批判しました。 - 量的緩和（QE）への批判
2007〜09年の金融危機後にFRBが導入した量的緩和は、過度に経済を刺激し、資産格差を拡大させたと主張。資産を持つ層は恩恵を受けた一方で、若年層や資産の少ない世帯はインフレの負担を強く受け、格差拡大の原因となったと述べました。 - 規制と役割分担の見直し提案
銀行規制は連邦預金保険公社（FDIC）や通貨監督庁（OCC）に主導させ、FRBはマクロ的監視、流動性供給、金融政策に専念する体制を整えるべきと訴えました。 - 独立調査の範囲
調査対象は金融政策だけでなく、規制、意思伝達、人員、研究を含むFRB組織全体であるべきと提起しました。 - 新型コロナ対応には明確な批判を控える
コロナ禍でのFRBと財務省の協調対応については直接的な批判はせず、主な矛先は2008年以降のQEなど長期的な政策に向けられました。
総じて、ベッセント長官はFRBの過去の政策を「資産保有者優遇、格差拡大の原因」と位置付け、今後は透明性の高い独立調査と役割分担の明確化が必要だと主張しています。
アメリカの抱えている社会問題
- 人種差別と社会的不平等
アフリカ系アメリカ人やヒスパニック系、アジア系、先住民族などのマイノリティに対する差別が根強く、雇用、教育、住宅、司法など多方面に影響しています。Black Lives Matter運動のような人種的正義を求める動きも活発です。 - 医療アクセスの問題
医療システムは高額であり、特に低所得者層やマイノリティは十分な医療を受けにくい状況が続いています。オバマケアなどの改革があっても、無保険者が多く存在します。 - 経済格差と貧困、ホームレス問題
富裕層と中間層以下の格差が拡大し、約3720万人が貧困ライン以下で生活しています。都市部ではホームレスの数も非常に多い状況が続いています。 - 銃規制と銃暴力
先進国の中でも銃による暴力が多く、銃乱射事件が頻発しています。銃規制の法律は州ごとに異なり、全国的な厳格な規制導入には政治的障壁があります。
これらの問題は長期間にわたり深刻化しており、解決には政策立案者や市民の関与が不可欠です。特に人種問題と経済格差はアメリカ社会の根幹を揺るがす大きな課題となっています
アメリカの問題は、根底に「格差」が関わっています。薬物依存、医療費の高騰など。それらを解決しようとする決意が伝わってきます。ベッセント長官の意見というより、トランプ大統領の目標なのではないでしょうか。
トランプ氏の行動には不可解な点もあります。彼の正当性は未来に「歴史が評価」してくれると思います。善か悪か、どうなるか見てみよう。
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