ブルガリアが「ウクライナへの武器供与を停止する」と発表

NATO加盟国が、欧州懐疑派の新首相の下でウクライナへの武器供与を停止

  • NATO Country Halts Arms To Ukraine Under New Eurosceptic Prime Minister

ブルガリアのディミタール・ストヤノフ国防相が、ウクライナへの武器供与を停止すると発表しました。

2026年4月の総選挙で、ユーロセプティック(欧州懐疑派)で親ロシア派とされるルメン・ラデフ首相率いる新政権が誕生したことによる、大きな方針転換です。

国防相は、戦争は戦場では解決せず、これ以上の武器供与は人命の犠牲を増やすだけだと主張し、和平交渉の席につくべきだとしています。

新政権による方針転換の背景

ブルガリアでは2026年4月19日に総選挙が行われ、前大統領のルメン・ラデフ氏が率いる新党・連立勢力「プログレッシブ・ブルガリア」が単独過半数を獲得する大勝を果たしました。

ラデフ首相は5月8日に首相に就任し、今回の武器供与停止は、彼が選挙戦から掲げていた公約を実行に移した形となります。

ラデフ首相は元戦闘機パイロットであり、EUによる制裁政策やグリーンエネルギー政策を批判し、ロシアとの現実的な関係構築やエネルギー供給の再開を求めてきました。

国防相の見解と主張

ディミタール・ストヤノフ国防相は記者会見で、ウクライナにこれ以上の武器を支援しない理由を以下のように述べています。

  • 現在の戦争は消耗戦と化しており、どれだけ武器を蓄積しても人命が失われるだけである。
  • ウクライナに必要なのは武器ではなく人員であるため、これ以上の供給は計画していない。
  • 双方が納得する公正な和平を模索するために、交渉の席につくべき時期が来ている。

また、EUの役割は重要であるとしつつも、これまでEU自体がウクライナを支援してきた経緯から、EUが中立な仲介者になることは難しいという見解も示しています。

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