チームみらいってどんな政党? 候補者は平均39歳、AI活用訴え
チームみらいの概要と特徴
チームみらいは、2025年5月に設立されたばかりの極めて新しい国政政党です。
2026年2月8日に投開票された衆院選では、初挑戦ながら11議席を獲得するという躍進を遂げました。
党首は35歳の安野貴博氏が務めており、日本で最も若い国政政党であることを自負しています。
候補者の構成と経歴
衆院選における候補者の平均年齢は39.5歳と非常に若く、その経歴も異色です。
東京大学や京都大学の卒業生が多く、ゴールドマン・サックスなどの外資系金融、AIエンジニア、IT経営者、コンサルタントといった、デジタルや経済の専門家集団という側面を持っています。
大半が政治未経験者ですが、一部には日本維新の会や自民党の地方議員経験者も含まれており、実務的なバックボーンも備えています。
主な政策と差別化ポイント
政策面では「AIを活用したデジタル民主主義」を掲げ、他党とは一線を画す現実的な路線を打ち出しています。
今回の衆院選では、国政政党の中で唯一「消費税減税を公約に掲げない」という選択をしました。
現役世代への恩恵を重視しており、子供の数に応じた所得税減税や社会保険料の引き下げを提案しています。
その財源や持続可能性の観点から、現在は1~2割負担である70歳以上の医療費自己負担を3割へ引き上げるなど、高齢者への負担増を伴う踏み込んだ主張も行っています。
テクノロジーによる社会変革
「全国どこでも10年以内に自動運転で行ける社会」の実現を目標に、AIやロボットによる行政・政治改革を訴えています。
規制緩和だけでなく、国の公共調達を通じた自動運転バスの運行など、具体的な実装を重視した姿勢が特徴です。
また、「誰かをおとしめない」「分断をあおらない」という政治姿勢をポリシーとして明確に掲げています。
チームみらいは
- 他の政党が掲げる「消費減税」を避けた(消費減税は多数派の高齢者層にウケる政策だから)
- 現役の働く世代に訴えかけた政策を出した
- 財務省に媚びるというより、他の政党と違う特色を出した
一部の人が言っている「財務省の犬」「新しいリベラル」という警鐘が当たっているかどうかは不明。まだはじまったばかり。注目していればいい
チームみらいは「働く世代の利益」と「国家の持続可能性」に特化
チームみらいの政策:現役世代に特化した戦略的選択
チームみらいが消費税減税を掲げず、高齢者の医療費負担増を打ち出した背景には、単なる「財務省への配慮」を超えた、明確なターゲット層の絞り込みと構造的な分析があります。
消費税減税ではなく社会保険料の引き下げを優先する理由
安野貴博党首は、消費税減税について「需要を刺激して物価高を助長するリスク」や「内食と外食の税率差による産業へのダメージ」といった副作用を指摘しています。
その上で、消費税よりも「現役世代の可処分所得を直接削っているのは社会保険料である」という点に主眼を置いています。
- 社会保険料の引き下げを最優先:給与から天引きされる負担を減らすことで、働く世代の手取りを増やす。
- 税制のシンプル化:消費税の複雑な軽減税率などを維持するよりも、制度全体を公平でなめらかなものに作り直すことを重視しています。
「シルバー民主主義」への挑戦
日本の政治では、人口の多い高齢者層に不利な政策はタブー視されがちですが、チームみらいはあえてそこに踏み込んでいます。
- 高齢者医療費の3割負担:70歳以上の負担割合を現役世代並みに引き上げることで、世代間の公平性を確保しようとしています。
- ターゲットの明確化:高齢者層に「受ける」政策を捨て、将来の負担増に不安を抱く「Z世代・ミレニアル世代」や「子育て現役世代」にターゲットを絞り、その層からの支持を11議席という結果に繋げました。
構造的な視点:AIによるコストダウンと効率化
彼らが消費税に頼らないもう一つの理由は、テクノロジーによる「行政コストの削減」を前提としている点です。
- デジタル民主主義とAI活用:場当たり的な減税ではなく、AIやDXによって行政の無駄を省き、浮いたコストを成長投資(子育て支援や教育)に回すという構造改革を提案しています。
- 自動運転などのインフラ整備:人口減少下でも社会を維持するため、AIによる公共交通の自動化などを進め、将来的な公的支出の効率化を目指しています。
このように、チームみらいは「全員に良い顔をする」既存のポピュリズムから脱却し、働く世代の利益と国家の持続可能性に特化した、非常に計算された政策パッケージを提示していると言えます。

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