2025年10月14日 傍聴人を「ジジイババア」「左翼集団」と揶揄 裁判所職員がSNSに投稿 京都地裁問題視
京都地裁の一般職員が2025年9月、法廷での騒動についてSNS(X、旧ツイッター)に投稿し、傍聴人を「ジジイババア」や「左翼集団」などと揶揄していたことが報じられました。投稿は京大構内での公務執行妨害容疑などに関連する勾留理由開示手続きの際に多数の傍聴人が法廷内で大声を出し騒いだ出来事についてで、閉廷後には高齢者と学生が暴力沙汰を起こす場面もあったといいます。その騒音は90デシベルを超え、カラオケ店並みに騒がしかったと職員は投稿しています。
この投稿は公開の法廷での出来事であったものの、公務員による社会的信用失墜行為や守秘義務違反の可能性が指摘されており、京都地裁は当該職員の処分について検討中としています。専門家は、こうした過激な表現は公務員として不適切であり、職務の公正性を損なう恐れがあると警鐘を鳴らしています。
また同様のSNS投稿が過去に裁判官の罷免につながった例もあり、公務員のSNS利用には厳しい規制があることが改めて示されました。
2025年10月11日 【独自】傍聴人を「ジジイババア」 京都地裁の一般職員が法廷での騒ぎをX投稿、守秘義務抵触可能性も
京都地方裁判所の一般職員が、法廷内の騒動をSNS「X(旧ツイッター)」で不適切に投稿した問題が報じられた。職員は9月22日、京都大学構内での公務執行妨害事件に関する勾留理由開示手続きの際、傍聴人を「ジジイババア」と侮辱する表現を用い、騒動の様子を投稿していた。投稿には音量が「90デシベル超」などの詳細も含まれていた。
京都地裁は投稿者が自庁の一般職員であることを確認し、処分を含めて「対応を検討中」としている。
公務員倫理の専門家、鵜養幸雄・元立命館大教授(自然総研アドバイザー)は、この投稿が国家公務員法に定められる「信用失墜行為の禁止」に抵触する可能性が高いと指摘している。また、法廷での出来事は一見「公開情報」に見えるが、必ずしも「公知の事実」といえるわけではないため、「職務上知り得た秘密」に該当する可能性もあり、守秘義務違反の検討対象になるとした。
今回の件は、裁判所職員によるSNS発信の在り方や、公務員の倫理意識を問う事例として注目を集めている。

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