戸建て住宅は毎年減り続けている
日本の新築戸建て住宅着工戸数は減少傾向が続いており、2025年の年間着工数は約74万戸とリーマン・ショック後の2009年を下回る低水準を記録しました。単なる景気循環にとどまらず、構造的な複合要因が影響しています。
主な減少要因
買主側の人口動態と意識変化
実需層(20〜30代)の人口減少
持ち家を購入する主要年代の人口がこの15年で大きく減少しています。
世帯規模の縮小
単身世帯や夫婦のみ世帯が増加し、広い戸建てを必要としない層が増えています。
賃貸・マンション志向
ライフスタイルの柔軟性や維持管理の手間を考え、持ち家(戸建て)を持たない選択肢が浸透しています。
経済的・供給側の物理的制約
建築資材・労務費の高騰
資材価格の上昇や人手不足による人件費高騰で、戸建ての販売価格が上昇しています。実質賃金が追いつかないため買い控えが生じています。
金利の上昇懸念
住宅ローン金利の上昇に伴い、取得コストが増加しています。
施工・職人不足
建設業界の高齢化と人手不足により、供給側が建てたくても着工枠を増やせない現状があります。
市場構造のシフト
新築からリフォーム・リノベーションを含む中古(既存)住宅市場への移行が進んでいます。

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