イギリスでは中国のスパイ活動への警戒が強まっている

世界

 

2025年10月21日 中ロ主導のサイバー脅威に警鐘 米マイクロソフトが報告書発表

米マイクロソフトの2025年デジタル防御報告書によると、中国共産党とロシアの国家支援型ハッカーが最も活発にAI(生成AI)を活用し、ネットワーク侵入、情報窃取、偽情報拡散を行っているため、世界のサイバー安全保障はかつてない大きな脅威に直面しています。両国はAIを用いた「認知戦」を高度化し、防御側の対応を困難にしています。

中国側は研究機関や大学など学術分野を標的に長期的な潜入と技術窃取に注力し、ロシア側は世論誘導や選挙干渉、重要インフラへの破壊工作に重点を置いています。生成AIによる偽情報自動生成・拡散が加速し、脅威の規模と速度が拡大しています。さらに、AIモデルへの「プロンプトインジェクション」や「データポイズニング」などで機密情報が盗まれるリスクも指摘されており、AI自身も攻撃対象になっています。

将来的には、AIとブロックチェーンを組み合わせた追跡困難なP2P型指令ネットワークの構築も懸念されています。マイクロソフトはAIが攻撃側と防御側の双方で重要な役割を担うとしつつ、各国政府と企業が国境を越えた協調と統一安全基準構築を急ぐべきだと警鐘を鳴らしています。これが整わなければ、AI時代のサイバーセキュリティは深刻な信頼危機に陥る恐れがあります。

 

 

2025年10月16日 中国が英政府機関システムに侵入か 元首相顧問「ジョンソン氏が隠蔽」

2025年10月、ジョンソン元英首相の首席顧問を務めたカミングス氏が証言し、中国が英政府機関のネットワークシステムに侵入し、長期間にわたり「最高機密情報」を含む膨大な機密情報を入手していたことが明らかになりました。侵入には中国系企業が関与し、2020年にジョンソン氏ら政府高官は報告を受けていたものの、対中関係を考慮して公表せず隠蔽したと指摘されています。内閣府の高官からはメディアとこの問題を議論するのは違法との警告もあったということです。現在も中国当局がアクセスできる可能性があるとされています。英国政府は当該の最も機密性の高いシステムは安全だと否定していますが、専門家は中国の国家安全保障上の脅威を強調しています。

 

 

最新情報

2025年10月時点の最新情報によると、中国の国家系ハッカー組織が少なくとも10年以上にわたり英国政府の最高機密ネットワーク「STRAP」やその他敏感情報に継続的に侵入し、政策草案や外交電報などの機密資料を盗み出していた可能性が高いとされています。ロンドンのデータセンターが中国系企業に売却されていたことも安全保障上の懸念を強めています。英国の諜報機関MI5はスパイ活動の活発化を警告し、国家サイバー安全センターは中国を主要な脅威源と認定、サイバー攻撃が過去1年間で50%増加したと報告しています。ジョンソン元首相政権は2020年に侵入を認識しながら公表せず隠蔽した疑惑もあり、現在の政府は否定していますが、英国では中国のスパイ活動への警戒が強まっています。これは英国の国家安全保障にとって著しい懸念事項です。

 

 

学研 きょうりゅう ひらがなかるた
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