老鼠人 躺平族 爛尾娃(烂尾娃) 啃老族 月光族 低頭族 丁克族

中国

 

寝そべり族より絶望的?中国で広がる“ラット・ピープル”

  • 中国で広がる「ラット・ピープル(老鼠人)」とは、昼夜逆転の生活を送り、社会との関わりを最小限に抑えて自室に籠る若者たちを指します。もともとロシア発祥の言葉ですが、短編動画やSNSの影響で中国に急速に浸透し、「寝そべり族」「仏系」に続く新たな“ネガティブ文化”の象徴となりつつあります。

ラット・ピープルの特徴は次の通りです。

  • 日中はベッドや部屋にこもり、ほぼすべての時間をスマホ、SNS、ゲームに費やす
  • 食事やゴミ出し、宅配の受け取り以外では部屋を出ず、現実の人間関係がほぼ途切れている
  • 外出や身だしなみすら最低限にし、生活の中心は完全にデジタル空間

この現象は学生のみならず、大学卒業間近の若年層や社会人にも広がっています。背景には、過去最多の大学卒業生数(2025年は1220万人)、16〜24歳で15%超の高失業率という厳しい雇用状況があります。「どれだけ頑張っても報われない」「努力が無意味」という無力感や徒労感が、こうしたライフスタイルへ若者たちを追い込んでいるのです。

「寝そべり族」との違い

  • 「寝そべり族」は、過酷な労働文化や成果主義社会への一時的な“静かな抵抗”が主体ですが、「ラット・ピープル」は社会との接点そのものを断ち切り、より深い孤立状態に陥る傾向が強いと言われます。

社会的意味合いと問題点

  • 専門家は、ラット・ピープルの現象について「ただの怠惰や諦めではなく、厳しい社会構造への静かな反発」と語っています。学歴インフレや経済的不安、996労働文化(週6日・1日12時間労働)のような極端な競争環境が、若者の間で「何のために生きるのか?」という根本的な問いや躊躇を生み出しています。

一方で、この生活が長期化すると孤独や自己否定感、昼夜逆転により心身への悪影響が無視できなくなると懸念されています。

まとめ

  • 「ラット・ピープル」という現象は、中国の若者が直面する過酷な現実、不安、諦め、そして小さな希望が混ざり合った新しい社会問題を象徴しています。「どう変わればいいかわからない」という葛藤の表れであり、社会全体がこの現状をどう受け止め、サポートするかが問われています。

 

 

中国で新たな「横たわり」がブーム その名は「ネズミ人」

  • 「躺平(タンピン)族」(寝そべり族)の進化系

中国で流行中の新しい若者の社会現象「ネズミ人(老鼠人、rat people)」は、従来の「躺平(たんぺい、寝そべり)族」の進化系とされています。特徴的なのは、強い社会的競争や将来への絶望感、過酷な労働環境が背景となり、消費や結婚への意欲も失い極端に引きこもり的なライフスタイルを選択する点です。

「ネズミ人」には主に次の3つの特徴があるとされています:

  • 夜型生活: 夜に活動的になる傾向があり、昼間は無気力に過ごす。
  • ミニマルな生活範囲: 生活空間は部屋の一角などごく狭い範囲に限られ、外出を最小限にとどめる。
  • ネット依存と対面回避: 社交は省エネモードで、主にネットを通じた交流に終始し、対面でのコミュニケーションは避ける。

典型的な「ネズミ人」の一日は、昼近くに起床し宅配で食事をとり、また寝る。夕方にタピオカミルクティーを注文し、ペットの世話やドラマ視聴、夜中に就寝するというまるで一日中ベッドとスマホの上で過ごす“昼夜逆転の省エネ”生活がSNSで自己表現として誇らしげに発信されています。

社会的な背景には、以下の要因が指摘されています。

  • 「996」型(9時~21時、週6日)といった過酷な中国の労働文化への反発。
  • 急速な経済成長後の格差拡大や、若年層の失業率上昇(都市部の16~24歳で16.5%)。
  • 高圧な競争環境と変わらぬ将来の不透明感。

従来の「寝そべり族」が最低限の努力しかせず現実から距離を取る層であるのに対し、「ネズミ人」は部屋の隅で人目を避けてさらに徹底した引きこもりや消費・成長意欲の放棄で現実からの逃避を図る点が特徴とされます。

この現象は中国でも深刻な社会課題として認識され始めており、「若者が希望を持てない社会」のリスク、経済成長や活力の低下を警告する声も上がっています。

 

 

失業中で老父母の年金に頼って生活している高学歴の若者、爛尾娃(烂尾娃)

建設が途中で中断され、未完成のまま放置された建物「爛尾楼(烂尾楼)」が語源

 

 

親のすねをかじる実家暮らしの若者(パラサイト)、啃老族

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月給を使いきってしまう、月光族

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スマホばっかり見ている、低頭族

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子供を持たない主義の共稼ぎ夫婦、丁克族

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歴史のゴミのような時期、垃圾時間

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寝そべり族、躺平主義

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老人市場に便乗する消費、蹭老消費

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中国の最新バズワード「爛尾娃」とは?

習近平の「歴史的ゴミ時間」に堕ちた高学歴ニート、老父母の年金頼みの絶望

中国の最新バズワード「爛尾娃(ランウェイワー)」は、高学歴にもかかわらず就職に失敗し、人生の目標を見いだせない若者を指す言葉です。バズワードの背景には、中国における若者の高失業率と、低賃金労働や理想と程遠い職にしか就けない現状があります。

「爛尾娃」という言葉は**不動産バブル崩壊で大量に発生した未完成マンション「爛尾楼(ランウェイロウ)」**に由来し、「親が十数年かけて熱心に教育したが、最終的に希望通りの就職ができず、“未完成”のまま社会に放り出された子どもたち(=爛尾娃)」というイメージがあります。この現象はただの「親のすねかじり」や「ニート」とは異なり、努力を重ねても報われず、絶望感や社会的閉塞感が強いのが特徴です。

現在の中国では、毎年1000万人を超える大学卒業生が労働市場に参入する一方、経済減速や政策の影響で就職先は激減し、若年層の失業率は高止まりしています。仕事が見つからず、仕方なく親の年金や蓄えに頼る「爛尾娃」が大量に生まれ、社会問題化しています。

習近平政権の経済運営失敗や、パンデミック以降の社会情勢悪化により「空前の就職氷河期」が続き、今や修士・博士号取得者もこの波に飲まれている現実があります。こうした状況を揶揄して、「歴史的ゴミ時間」に溺れる中国社会の現状を象徴する用語として「爛尾娃」は語られています。

要点まとめ

  • 「爛尾娃」は努力して高学歴を得たが、就職できず親の年金などに頼る絶望的な若者のこと
  • 未完成マンション「爛尾楼」と社会に“未完成”で放り出された若者とを重ねた比喩
  • 単なるニートやパラサイトとは異なり、「報われない努力」「閉塞感」「社会的絶望」が色濃い
  • 若者の大量失業や超就職氷河期、親世代への経済的依存が背景にある

 

 

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