雇用の悪化リスク　FRBが10月28〜29日のFOMCで追加利下げを決定する見通し

2025年10月26日　米ＦＲＢ、追加利下げへ　ＡＩブームで株高、過熱リスクも

この記事は、米連邦準備制度理事会（FRB）が10月28〜29日の連邦公開市場委員会（FOMC）で追加利下げを決定する見通しを伝えている。背景には、雇用の悪化リスクがあります。

一方、株式市場はAI投資ブームを背景に過熱気味で、ダウ平均株価は初の4万7000ドル台に到達。AI関連銘柄の急伸が相場全体を押し上げているほか、個人消費も刺激されていると分析されています。

ただし、2000年代のITバブルを想起させる過熱感が広がっており、AIの成長が期待外れになった場合には株価の急落リスクもあると警戒されています。

また、中国によるレアアース輸出規制強化で米中貿易摩擦が再燃する気配に加え、米議会の与野党対立による政府機関の一部閉鎖が続くなど、経済リスクは複数存在。

九月の雇用統計は政府閉鎖で公表されていないものの、民間指標のADP雇用報告では就業者数が2カ月連続減少（−3.2万人）と示された。パウエル議長は「労働市場は大きな下振れリスクを示している」と警戒。

しかし過度な利下げは景気過熱を助長する可能性もある。カンザスシティ連銀のシュミッド総裁は、現行政策はすでにやや緩和的であり、利下げ余地は限られているとの見方を示している。