2019年02月28日 ANA、SFC修行僧の見分け方とは。あいつらとは同類扱いされたくないとの声続々
徹底解説!フライトログブックの使い方とマナーについて
訪問ありがとうございます。
みなさん、飛行機に乗るタイミングはどういったときでしょうか?
旅行の人もいれば、仕事で出張の人、就活、結婚式、新婚旅行、帰省などなど、人それぞれの想いと共に飛行機に搭乗すると思います。
奥さん・彼女との初フライト、お子さんとの初フライト等、何かしらの記念フライトだということもあると思います。
そのようなフライトは記録に残しておきたくなりませんか?
少なくとも私は残しておきたいです!
本日は、フライトを記録として残す為の記録簿である、フライトログブックについてご紹介したいと思います。
フライトログブックとは?
大きく2つ、種類が分けられます。
1. パイロットが自身のフライトを記録するための航空日誌(ガチなやつ)
2. 航空ファン(パイロット以外)が自身のフライトを記録するための搭乗日誌(趣味のやつ)
もともとは、パイロットの方が記録を付けるために用いられたもので、日本においては厳密なフォーマット(形式)があり、航空局(JCAB)で管理されております。
それが転じて、一部の航空ファンが自身の搭乗記録を付け始めたことから、現在のように広まってきていると言われています。
私はパイロットでもなんでもないので、今回は2.について解説させていただきます。
先日、那覇から羽田に向かう際にフライトログブックをCAさんにお願いしていたのですが、返却いただく際に「パイロット志望の方ですか?(ニッコリ)」と訊かれてしまいました!(笑)
もともとはパイロット向けのログブックであるため、若干20代の男性が記載をお願いするとなると、パイロット志望と捉えられてもおかしくはないですね!
「いえいえ、なれたら良かったです~(ニッコリ)」と返し
双方にこやかになりつつその場から去りました(笑)
しかし大学生にでも見えたんでしょうかね…?
確かに実年齢よりか若く見られることが多いので、大人の色気を出してかないとダメだな(違う)
ちなみに、ANAのCAさんの間では「ログ帳」と呼んでいるようです。
フライトログブックを見せると、「ログ帳ですね!」といって受け取っていただけます!
フライトログブックはどこで買えるの?
趣味用のフライトログブックは、正式なフォーマットがありません。
極論言ってしまえば「文字が書ける紙であれば何でも良い」です。
文房具屋に売っているちょっとお高めなオシャレノートでも良いですし、普段から愛用しているノートや手帳でも問題ありません。
ただ、そうすると問題になってくるのが、「どのような内容を書くか」です。
航空ファンであれば、飛行高度や巡航速度など、書いてほしいモノがポンポン出てくるかと思いますが、残念ながら私はそこまで詳しくないです。
そこでご紹介したいのが、KUMARIさんのサイト「KUMARIAIR」です。
航空ファンの方で、フライトログブックを自分で作っちゃった!という有志の方です。
ブログで掲載したところ話題となり、メールでの個別注文⇒今ではネットショップとして立ち上がるまでクチコミが広がりました。
私もこのサイトで買いました!(別に回し者ではないですが、、笑)
現在では7種類ほど、フライトログブックを制作されています。
1冊500円ほどのお手軽お値段で購入できます。
私がこちらのフライトログブック(Blue Sky)を利用しておりますので、その内容に則った説明となりますがご了承ください。
(他のデザインのものでも、本記事の内容は有用です。)
Blue Skyのバージョンは最近でたようですが、
か、かわええ!
となって購入にいたりました(笑)
どうやって使うの?
大まかな流れとしては以下のとおりです。
[搭乗前]
自分で書けるところを記載する。
[搭乗時]
CAさんにお願い・お渡しする
# CAさんは仕事の合間、サービスで記載します。
[降機時]
CAさんから受け取り、お礼をする。
あとから記載できるところを書き足す。
詳細については、実体験も交えて後程ご紹介します。
それでは、中身について見ていきましょう。
フライトログブックの書き方
中身を開いてみると、このようなフォーマットになっています。
まずは左ページから順に解説していきます。
①フライト情報
(2017/5/15一部修正加筆)
■自分で書くべき箇所
搭乗日日系であればYYYY/MM/DD、海外であればDD/MM/YYYYで良いでしょう。
航空会社ANA、JAL、Delta、等々の航空会社を記載しましょう。
便名予約情報に記載があると思います。ANAであれば、ANA467やNH0554と記載があります。
クラス/座席番号国内(ANA)でPremium Classで1Aであれば、P/C・1Aと記載してもよいですね。普通席なら座席番号だけでよいと思います。
※とあるCAさんがPremium ClassをP/Cと略していたので。
国際線であれば、クラスは基本的に予約クラスを記載します。マイル積算率が変わってくるアレです。詳細は予約情報と下記をご確認ください。
マイルの積算条件│ANA国際線│マイルを貯める│ANAマイレージクラブ
※ちなみに搭乗クラスだと、F(ファースト)、C(ビジネス)、PY(プレミアムエコノミー)、Y(エコノミー)となります。予約クラスはこれを細分化したものです。
機種予約情報に記載あり。ボーイング777-300等々。搭乗した際、前ポケットの冊子にも記載があるので確認もできます。
飛行経路羽田から沖縄であれば、「HND/ ̄ ̄\OKA」といった記載になります。パイロット用ログブックではもっと別の意味があるのですが、ここでは割愛。
■書けたら書く箇所(CAさんに依頼すれば書いていただけますが、後から自分で書いたほうがベターですね!)
機体番号JA753A 等(アプリで調べられます)
予定飛行時間飛行中ディスプレイに表示、アナウンスされます。
飛行距離/フライトマイル飛行中ディスプレイに表示されます。
飛行高度飛行中ディスプレイに表示、アナウンスされます。
巡航速度飛行中ディスプレイに表示、アナウンスされます。
②空港情報
■自分で書くべき箇所
出発空港・到着空港予約情報の内容を記載しましょう。
天候/気温出発空港分は最低限記載しましょう。
出発予定時刻予約情報の内容を記載しましょう。
到着予定時刻予約情報の内容を記載しましょう。
■書けたら書く箇所(CAさんに依頼すれば書いていただけることもあります。)
ゲート/スポットアナウンスが流れることもありますが、難しいので記載いただいても良いかと思います。
出発時刻・到着時刻機体が動き始める時間・止まる時間です。余裕があればメモっておきましょう。
離陸時刻・着陸時刻機体が離陸した時間・着陸した時間です。余裕があればメモっておきましょう。
離陸・到着滑走路難しいので記載いただいても良いかと思います。(CAさんも記載できない場合があります。)
③Cockpit Crew/Cabin Crew
パイロット、搭乗員の情報です。普通は我々で書けませんので、CAさんに書いてもらいましょう!
つづいて、右側のページの解説に入ります。
①メッセージ欄
CAさんに記載いただくメインの箇所です。
お時間に余裕がありそうであれば、記念に記載いただきましょう!
②メモ欄
地味に重要です。ここは自分で記載することをオススメします。
CAさんがどのようなメッセージを書くかの材料になるためです。
プレミアムクラス等でゆっくり会話する機会があれば無くてもよいのですが、全フライトがそうとも限りませんよね。
今回がどのような旅行で、どういう想いで乗ったのかを記載すると良いと思います!
情報記載のために便利なアプリ
- 空見さん
それぞれの空港の情報が見れます!天気等もこれでばっちり!
- Flightradar24
飛行機の位置、機体情報が確認できます。
リアルタイムに動いてるので、普通に見てるだけでも面白いです。
画面はコチラ。
機種(Boeing 777-381)や、機体番号(JA753A)といった情報が記載されています。
下部の「More info」をタップすると、より詳細な情報が確認できます!
航空会社名を表示することもできます。
Wi-Fiつないでいたら、情報がリアルタイムで確認できますね!
利用マナーについて(必読)
さて、今まで書き方について利用者の観点で解説してきました。
ここで一度、CAさんの観点も踏まえ、ログブックを依頼する際のマナーについてご紹介します。
KUMARIさんも解説しておりますが、以下の事項は守るようにしましょう!
■CAさんに渡す場合は、日付、席番号、便名、航空会社、発着地等、チケットで分かる情報は全て自分で記入してから、そのページを開けて、フライトが始まる前に渡すのがベターです。その際、「降機時に受け取ります。」と一言添えると、わざわざCAさんが座席まで持ってくる手間が省けて喜ばれます。■自分自身の記録や、CAさんにお願いして「サービスで」書いていただくというスタンスで販売しています。CAさんの義務ではありません。短時間のフライトで満席の場合などは、CAさんも忙しいので、どうかご配慮ください。■記入してもらったログをネット上にUPする場合(Twitterなど)、乗務員さんのお名前は必ず全て伏せてください。個人情報にあたります。
CAさんは当然お仕事中で、乗客に対してきめ細やかなサービスを提供しています。
フライトログブックが記載できるタイミングは、離陸・着陸で座席に座っている間やドリンクサービスが終了した間の時間に限られております。
気流が安定せず、着席を繰り返すこともあるかと思います。
そうすると十分にお話も出来ないかもしれませんし、CAさんはサービス提供で追われます。
そんなときにCAさんが十分記載できなかったとしても、感謝の気持ちを忘れずに!というのが大切かなと思います( ˊᵕˋ )
実際にお願いしてみました(ANAプレミアムクラス往復分)
2017年4月、初めてのプレミアムクラスで、宮古島へ行ったときの話です。
ANAラウンジでフライトログブックのわかる範囲を記載し、機内搭乗の際、着席するとCAさんがご挨拶に来てくれますので、その際に事前に情報を記載したものをお渡ししました。
ここでは、上記「自分で書くべき箇所」のみ記載していました。
# あまりにも内容がワケワカメだったので。。
機内では、CAさんがわざわざ席まで2度ほどいらっしゃって、数分ですが話しておりました。
ここで、「プレミアムクラスが初めてでテンションが上がっていること」「2泊3日の一人旅であること」「特に予定が決まっておらず、オススメスポットがあったら教えてほしい」等々伝えました。
オススメスポットについては、機内で「前浜ビーチ」がオススメ!ということで情報をいただきました。
# 白い砂のビーチ、という言い方をされてましたが、調べたらわかりました♪
初Premium Class搭乗記念のフライトログがこちら。
機体番号、予定飛行時間、飛行距離/マイル、高度、速度、経路を記載いただきました。
# 飛行経路は書き方がわからなかったので、お願いしてみました!2回目以降は自分で書いています。
空港情報も、半分ほどは自分で記載、残りを記載いただけました。
細かい情報、ありがとうございます~。
# HNDのゲートはふつうに搭乗口書いちゃいましたが、本来は違います。。
そしてそして!!いただいたメッセージがこちら!
す、素敵すぎる。
接し方やトーク内容も素晴らしいのに、メッセージ内容やシールセンスまでも素敵すぎるなんて!!
テンションが最高潮に上がった状態で宮古島に向かうことができました。
こんなに嬉しいものなんですね、ANA様最高です!!
メモ欄にはSTAR WARS機体の搭乗記念カードが貼られていました!
ちゃんとメモ欄に情報書いとけばよかったなーと思いましたが、
プレゼントをいただけたので満足です(^^)
しかしお花で留めるとはどこまでセンスがいいんだ。。(ベタ褒め)
帰りの便は違う機材で別クルーでしたが、
「写真も見せてくださいね♪」
という記載があったので、これは見せなきゃ!!という熱い想いが生まれ(それほどサービスが良かったんです。笑)
宮古島で(iPhoneで)撮れたきれいな写真をファミマでプリントアウトして、帰りのフライトログブックにえいっと貼り付けておきました。
こんな感じ。
いやあ、便利な世の中です。
iPhoneでサクッと撮影して、コンビニでサクッと現像。
ちなみにこの付箋はANAの売店に売ってる付箋です。
フライトログブック用に購入したものです。
そうすると、こんなコメントをいただけました!
もちろん寛げました!!!
良い島です!ぜひプライベートで訪れてください!!!
いやホント、交換日記みたいですよね。笑
実際にCAさんも、実際に乗客たちが旅行先でどのような体験をされているのか、気にはなると思います。
CAさんって色んなところに行けてると勝手に思いこんでたのですが、旅行したことがあるかどうかっていうのはまた別ですからね。
こうしたらCAさんも書きやすい!5つのポイント
上記のようにやり取りしましたが、こうすればよかったなーという経験談も踏まえ、5つポイントを挙げてみます。
今までの説明の繰り返しとなる箇所もありますが、おさらいということで。
①搭乗時、早い段階で手渡しする
離陸・上昇中でシートベルトをつけている間は、貴重な記載時間です。
安定飛行に入ってからよりは、搭乗時にお渡ししたほうがベターです。
また、お渡しする際には「お時間あればで結構ですので~」と伝えることも大事です!
そして「忙しそうだから…」と、勝手にどこかへ置かずに、必ず手渡ししましょう!
②フライトログブックの記載して欲しいページに自身の座席票を挟んでおく
いくらログブックの中に座席番号を書いておいても、忙しい中で細かいところを読み取るのは結構大変だと思います。
そうならないよう、自身の名前・座席番号が書かれた紙(座席票)を挟んでおきましょう!
一度CAさんへお渡しする際に要望されたこともあるので、ほぼ必須と思ってよいでしょう。
座席票は、ANAであれば「ご搭乗案内」と書かれた、搭乗ゲートでバーコードをピコッとあてて出てくるピンクの紙です。
③メモ欄を記載しておく。
最低限、「フライトの目的」は記載したほうがいいかと思います。
友人と旅行なのか、一人旅なのか等々で書く内容は変わると思いますからね。
また、「楽しみなこと/不安に思っていること」「食べてみたいもの」「オススメありますか?」等、記載しておくと話のネタになると思います。
SFCやJGCの取得を目指している方は、プラチナ達成記念フライトです!といった記念情報も載せるとネタになります。
普通席の場合はあまりCAさんと会話する機会がありませんので、より重要です。
※ちなみに、「修行」というワードは認識されてるCAさんもいらっしゃるようですが、全員が全員そうではないと思いますので、個人的には使わないほうがいいかなーと思います。
④フライトログブックには名前を記載しておく
場所はどこでもいいです。
KUMARIAIRさんのフライトログブックは重複することもありますので、同じログブックだった場合混乱しないよう、名前は記載しておきましょう!!
⑤渡すCAさんを選ぶ
フライトログブックを渡すのに適していないCAさんがいます。
それはチーフパーサーと呼ばれる、最前列左側を担当するCAさんです。
CAさんの管制塔の役割を担っており、全てのアナウンス、コックピットとの連携を担っていますので、超忙しい人です!
その方は出来るだけ避けてお渡しするようにしましょう。
元CAの方からも証言があり、その方が助かるようですね。
以上、必ずしも全て守りきれない場合もあるかと思いますが、出来るだけ守れるように心がけましょう~( ˊᵕˋ )
(2017/5/15追記)
普通席のときに書いてもらうためのコツ!
普通席の場合は、自分の座席担当のCAさんにお渡ししましょう!
機内では、だいたい6ブロック程度に分かれます。
(機体前方)
L1 R1
L2 R2
L3 R3
(機体後方)
この数字は乗客側からは見えませんが、最初に座席周辺で待機されているCAさんが自席担当になりますので、その方に搭乗時にお渡ししましょう!
最後、お時間あれば席まで持ってきてくれますが、出来る限り「最後に受け取りに伺います!」とお伝えするとほっとした感じで安心していただけます。
普通席の担当の方も忙しいです。
何しろ担当する乗客の数が圧倒的に多いですからね。
お子さんも多く、おもちゃをプレゼントしたり、時にはなだめたり、荷物を入れる場所を念入りにチェックしたり、足元の荷物をチェックしたり。お忙しい方が多いのが事実です。
また、比較的若手~中堅のCAさんがアサインされることが多いです。
まだまだ全項目書く余裕が無かったりする場合もあり、気にされるCAさんもかなりいらっしゃいます。
そこを安心していただくため、不安そうな方には「書ける部分だけで全然問題ないです」とか「最後着陸時間とかは自分で書けるので大丈夫ですよ」とお伝えするようにしています(話ししている余裕があればですが)。
ANA上級会員やスターアライアンスゴールドメンバーですと、優先搭乗できますので普通席はガラガラです。そのときはCAさんもある程度余裕があってお話できるので、フライトログブックを渡すタイミングとしてはピッタリです。
優先搭乗権ないよ!という方でも、出来るだけ早めに搭乗し、忙しいタイミングは避けるようにしましょう~!
まとめ
- フライトログブックはもともとパイロット用の航空日誌である
- 趣味用のフライトログブックはフォーマットはないが、オンラインで購入可能
- 利用マナーを守って、書けるところは書いてからCAさんにお願いしましょう!
- メモ欄に情報を記載しておくと、CAさんも書きやすい!
- 素敵なメッセージがもらえ、旅の記念になること間違いなし!
こんな感じですね!
CREW(CAさん)に書いてもらえるだけでも嬉しいのですが、
少しでも、フライトログブックの内容がCREWのみなさまに楽しんでいただければ嬉しいなー!
という想いもだんだん出てきました。
負担をかけさせるのは間違いないですが、どうせなら楽しんで負担いただけたほうがもちろん良いと思っていますので!
機内でCREW同士の会話のネタになってると思ったら楽しいですからね(笑)
もちろん記録というのも大事ですが、
お互い人間ですからね!楽しんでなんぼ!です!
次お願いするときは今まで以上にちゃんと書いておこうと思います!
というわけで、みなさまも良きフライトライフを~( ˊᵕˋ )
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お願いしまんべm(_ _)m