円高ドル安になるとゴールドの円建て価格は基本的に下がる
円高ドル安になると、一般的にゴールドの円建て価格は下落する傾向があります。これはゴールド価格が国際的に主にドル建てで取引されるためで、円高になるとドル建ての金価格が同じでも、円換算すると円の価値が高いため、円建ての価格が安くなるからです。
もう少し詳しく説明すると、円建ての金価格は「ドル建ての金価格 × ドル/円の為替レート」によって決まります。円高ドル安の局面では為替レートが下がる(1ドルあたりの円の価値が高まる)ため、ドル建て価格が動かなくても円建て価格は下がるのです。
まとめると:
- ドル安・円高のとき:円建ての金価格は下落する傾向が強い。
- ドル高・円安のとき:円建ての金価格は上昇しやすい。
この為替の影響は、ドル建て価格の変動とは独立しており、時にドル建て金価格が一定でも円建て価格が為替の変動によって上下することがあります。
したがって、日本円で見たときの金の価格はドル建て金価格だけでなく、ドル円為替の動きにも大きく影響されます。円高局面では金の円建て価格が安くなるため、金製品を購入しやすくなる反面、売却価値は下がることもあります。
以上の観点から、円高ドル安になるとゴールドの円建て価格は基本的に下がると理解してよいでしょう。
- アメリカのドル覇権の終焉とその影響で金価格がさらに上昇するとする予言を展開しています。
本書の主な内容・ポイントは以下の通りです。
- アメリカの財政破綻はトランプ政権でも止められず、ドル基軸通貨体制は終わりに向かっている。
- トランプ大統領の関税戦争が引き金となり、日本の農林中央金庫が米国債売却に動き、急速なドル離れと米国債暴落の兆しが始まった。
- ベネット財務長官がトランプに関税の一時停止を勧め、トリプル安(米国債暴落・ドル暴落・株暴落)は回避されたが、事実上トランプの負けが決まったと指摘。
- 巨額の累積赤字を解消できなければアメリカは破産状態であり、高関税政策に頼れなくなった今、ドルの切り下げ(減価)しか手段がなくなった。
- 過去のニクソン・ショックやプラザ合意の再来のようにドルは減価し、その結果として金価格はまだまだ上昇すると主張。
- 著者はドル覇権の崩壊を長く予言してきており、その予言がこれから実現するため、ドルを捨てて金を保有すべきだと強調している。
経済情勢の分析を通じて、現在の世界の金融不安と金投資の価値を説いています。
【補足】
- この本は副島隆彦氏の見解としてアメリカの財政破綻とドル覇権の終焉を主張し、金価格の上昇を予測するものであり、経済の専門家や他の見解とは異なる場合があります。投資判断の際には多角的な情報収集をお勧めします。
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