- 米露ウが描くウクライナ「戦後」(下)欧米は「力の外交」回復すべし プーチン氏に停戦の考えなし
- 2025年08月22日 「トランプ語」学んだ欧州首脳、その秘訣とは
- 欧州側の工夫と特徴
- 2025年08月22日 ウクライナ、ロシアへの攻撃なければ勝機なし=トランプ氏
- 背景と国際的な反応
- トランプ大統領の発言が実際の戦局に及ぼす可能性
- トランプ大統領の発言を踏まえた今後の戦局シナリオ
- 軍事的展開シナリオ
- 外交・国際秩序への影響シナリオ
- ロシアと中国の連携強化の具体像
- 欧米国内世論の変化
- アメリカの支援なしでもウクライナ優勢、ついに地上戦でもロシア大敗
- 第155独立親衛海軍歩兵旅団
- ロシアはウクライナに対して囮無人機を積極的に使用
米露ウが描くウクライナ「戦後」(下)欧米は「力の外交」回復すべし プーチン氏に停戦の考えなし
ロシアのプーチン大統領は2022年のウクライナ侵攻について、ウクライナ東部の親ロシア派住民への「ジェノサイド(集団虐殺)」からの解放を理由に挙げています。プーチン氏は自身を正教徒としての使命感を持ち、宗教的な正当化を試みているものの、実際には多くの民間人犠牲を出している点が指摘されています。
2025年8月15日にアラスカで行われた米露首脳会談は、ウクライナのゼレンスキー大統領とプーチン氏の直接会談や、和平条約後の安全保障問題が中心議題でした。しかし、ロシア側は停戦ではなく「包括的和平条約」の締結を提案し、その交渉期間中も軍事行動を継続可能なため、実質的には停戦意思を示していないと分析されています。米国側ではトランプ前大統領がプーチン氏の真意を読み取れておらず、ロシアに翻弄された形になりました。
ウクライナは過去の「ブダペスト覚書」(核放棄と引き換えにロシア等が安全を保証した覚書)を踏まえ、ロシアが関与する安全保障に懐疑的であるといいます。ロシアのラブロフ外相は「ロシア抜きの安全保障はあり得ない」と主張し、プーチン氏とゼレンスキー氏の首脳会談も進んでいません。
この記事は、ロシアは交渉よりも「力の外交」しか理解しないとして、欧米がロシアに対して強硬姿勢を回復すべきだと論じています。融和的な態度は逆にロシアを利するだけという立場です。
要点まとめ
- プーチン大統領は侵攻を「親ロシア派住民のジェノサイド救済」と正当化している。
- プーチン氏は宗教的使命感に基づく歪んだ思想を持ち、ウクライナ戦争に影響を与えている。
- 米露首脳会談は和平交渉がテーマだが、停戦ではなく和平条約締結を提案し、戦争継続の余地がある。
- ウクライナはロシアによる安全保障に不信感。過去のブダペスト覚書がその背景。
- トランプ元大統領はプーチンの狙いを十分理解できず、ロシアに翻弄された。
- ロシアは「力」しか理解せず、欧米は「力の外交」を強化すべきという結論。
2025年08月22日 「トランプ語」学んだ欧州首脳、その秘訣とは
トランプ米大統領は半年ほど前に「EUは米国を出し抜くために作られた」と批判的に語っていたが、8月18日に行われた欧州首脳との会談では一転して友好的な態度を見せた。ウクライナ戦争を議題としたこの会合で、トランプ氏はドイツのメルツ首相の日焼けを褒めたり、EUのフォンデアライエン委員長を「最も権力を持つ人物かもしれない」と持ち上げたり、フィンランドのストゥブ大統領を「若く力強い」と評価するなど、雰囲気は対立的ではなく和やかだった。
背景には、欧州首脳たちがトランプ氏の言動パターンや発言スタイル、いわば「トランプ語」を研究し、関係改善のための対応法を学んだことがあるとされる。従来の欧米間の緊張関係が少し和らぎ、対話の基調が改善されつつある兆しが見えたことが記事の主眼となっている。
要点としては
- 以前はEUを敵視していたトランプ氏が態度を軟化させた
- 欧州首脳は「トランプ流の言葉」を学び対話戦略を変えてきた
- その成果として会談が従来よりも和やかに進んだ
このような展開が報じられている。
欧州側の工夫と特徴
- 相手の好みを理解する
トランプ氏は褒め言葉や個人的関心事に敏感であるため、首脳たちは経済や軍事の硬い話から入るのではなく、まず人物的な話題や外見、実績を褒めるなど、会話の入り口を工夫した。 - 短く直接的なメッセージ
トランプ氏は長い説明や抽象的な理屈に集中力を持たない傾向があるため、欧州首脳は要点を端的に述べることを徹底した。複雑なEU的論理を省き、単純明快な「勝ち負け」や「利益」など、トランプ氏の関心に合う形でメッセージを組み立てた。 - 成果を視覚化する
経済効果や軍事支援の数字など、具体的な数値や図解を使って示すことにより、トランプ氏が理解しやすいように調整された。抽象的な連帯や理念の話ではなく、「米国にとっての得失」を数で説明する方法が効果的だった。 - 譲歩の「見せ方」
トランプ氏は「勝利感」を欲しがるため、欧州首脳は交渉過程で譲歩せざるを得ない場面を、あえて「トランプ氏が勝ち取った成果」と受けとれる形に演出した。これにより彼が満足し、対話が円滑に進む土台となった。 - 個人的関係の重視
トランプ氏は制度や組織よりも「人間関係」を重んじる傾向がある。欧州首脳たちは彼個人との「友情」や「信頼」を築こうとし、形式的な首脳会議ではなく、会食や雑談の場も重視した。 - 全体像
欧州は一方的に主張するのではなく、「トランプ語」を理解し、それに合わせて外交を調整したことで、彼の態度が軟化し、以前より建設的な会話が可能になった。今回の会談の友好的な雰囲気は、そうした研究と工夫の成果とされる。
この対応術は、欧州だけでなく、他の国も「トランプ時代の外交の鍵」として取り入れつつあると言われます。
2025年08月22日 ウクライナ、ロシアへの攻撃なければ勝機なし=トランプ氏
アメリカのドナルド・トランプ大統領は21日、ウクライナが戦争で勝利を目指すにはロシアへの攻撃を続ける必要があると発言した。侵略国に反撃せずに勝利することは不可能か極めて困難だとし、スポーツの例えを用いて「守備だけでは勝てない。攻撃が不可欠だ」と強調した。
要するに、トランプ氏はウクライナが防御だけでは勝利できず、ロシア本土への攻撃を伴う積極的な戦術が必要だと主張している。
背景と国際的な反応
背景
- ロシアの侵攻が長期化し、2025年現在もウクライナ東部や南部で戦闘が継続している。
- ウクライナは西側諸国から支援を受けているが、防戦一方では劣勢に立たされるとの懸念が強まっている。
- バイデン政権時代は、ロシア本土への攻撃について慎重であった。核戦争への拡大リスクや米欧の直接巻き込まれを避けるため、支援は防衛目的に限る方針が目立っていた。
- トランプ大統領は再任後、従来より直接的かつ攻撃的な姿勢を容認する発言を増やしており、今回の発言もその流れにある。
国際的な反応の見通し
- ウクライナ:自国の立場を支持する内容であり、国内の士気を高める材料になる。ロシア本土攻撃の正当性を国際的に後押しされた形。
- ロシア:トランプ発言を強く非難し、米国が戦争を拡大させているとして対立を一層深める可能性大。国内では「米国がウクライナを操っている」との宣伝に利用される恐れがある。
- 欧州諸国:NATO加盟国の中でも温度差が出る可能性が高い。ポーランドやバルト諸国などは支持するが、ドイツやフランスは戦争拡大を懸念して慎重な態度を取ると考えられる。
- アメリカ国内:共和党支持層の一部では「強いアメリカ」を示すメッセージとして歓迎されるが、民主党や穏健派は「核リスクを高める無謀な挑発」として批判する可能性が高い。
つまり、トランプ大統領の発言はウクライナの立場を後押しする一方、ロシアの反発をさらに招き、欧米の足並みを乱す要因にもなると見られる。
トランプ大統領の発言が実際の戦局に及ぼす可能性
軍事面への影響
- ウクライナ軍は米国の後押しを根拠として、ロシア本土や占領地域への攻撃を強化する可能性が高い。特にドローンや長距離ミサイルによる後方拠点や補給線への攻撃が増えると考えられる。
- ロシアに対して「防御だけではない脅威」を与えることで、戦線のバランスに一定の効果を及ぼす可能性がある。補給や物流が混乱すれば、前線のロシア軍の士気や戦闘能力に影響する。
- 一方で、ロシアは報復としてエスカレーションを強めるリスクがあり、ウクライナ主要都市への大規模ミサイル攻撃やインフラ破壊が再び激化する恐れもある。
外交面への影響
- ウクライナは米国の明確な支持を受け、政治的にも攻勢を取りやすくなる。西側諸国に追加支援を求める際の交渉材料にもなる。
- NATO内部では意見の分裂が進む可能性があり、特にドイツ、フランス、イタリアなどは「戦線拡大は欧州を直接危険にさらす」として懸念を表明するだろう。
- ロシアは国際社会に向けて「米国が戦争拡大を扇動している」と宣伝を強化し、中国やイランなど自国の支援国との協力をより深める方向に動くとみられる。
- 国際世論も二分される可能性があり、グローバルサウスの国々は「米国が和平よりも戦闘拡大を選んだ」と見なし、中立的立場を強めることも考えられる。
まとめると、この発言はウクライナに戦術的・心理的優位を与える一方、ロシアの報復や戦争拡大のリスクを伴い、NATO内と国際社会での亀裂を深める可能性が高いと言える。
トランプ大統領の発言を踏まえた今後の戦局シナリオ
短期シナリオ(数週間〜数か月)
1. ウクライナの攻勢強化
米国の政治的後押しを背景に、ウクライナがロシア本土の軍事拠点や補給網をドローン・ミサイルで攻撃。心理的効果と軍需産業への圧力でロシアを揺さぶる。
2. ロシアの報復激化
モスクワが「戦争を本格的に米国が煽っている」と位置づけ、キーウや主要都市へのインフラ攻撃を強化。冬を前に電力・暖房施設破壊を狙い、市民生活に打撃。
中期シナリオ(数か月〜1年)
3. 消耗戦の固定化
ウクライナの攻撃強化にも限界があり、大規模な戦線突破には至らず、双方の損耗が増えながら前線は膠着。欧州の世論が「和平」への圧力を強める。
4. 戦線拡大のリスク
ロシアがベラルーシや黒海方面で新たな攻勢を開始し、ウクライナだけでなくNATOの補給拠点(ポーランド国境付近など)を標的にする可能性。これがNATOとロシアの直接衝突につながる危険もある。
長期シナリオ(1年以上)
5. 交渉による部分的停戦
双方とも消耗が限界に達し、米国・欧州・中国などが仲介して条件付き停戦へ。ロシアは占領地の一部維持を狙い、ウクライナは安全保障と復興支援を得る形に。
6. 大規模エスカレーション
ロシアが「領土保全への直接的脅威」と見なし、戦術核の使用を示唆、あるいは限定的核使用まで踏み込む可能性。これが現実化すれば冷戦後最大の国際危機となる。
まとめると、トランプ発言は短期的にはウクライナの士気を高めるが、中期以降は戦争長期化や欧米同盟内の不一致を深める要素になりやすい。長期的には、限定的な和平交渉か、最悪の場合の重大な衝突拡大という両極端なシナリオに分岐する可能性がある。
軍事的展開シナリオ
攻撃の拡大と戦線の変化
- ウクライナは米国の支持を背景に、ロシア本土への攻撃を正当化しやすくなる。
- 補給線、空軍基地、軍需工場を狙う長距離攻撃が増加し、ロシアの前線維持能力を削ぐ可能性。
- 限定的にはロシア側に戦術的混乱を生むが、大規模に前線を崩すのは難しい。
ロシアの報復とエスカレーション
- ロシアは「国家存亡の脅威」と主張し、キーウ等の首都圏やインフラへ報復攻撃を強化。
- 鉄道網や発電・送電拠点の破壊が進めば、ウクライナの戦時体制に深刻な打撃。
- 核兵器使用の可能性は依然として低いが、戦術核の「示唆」や軍事演習で圧力を強める可能性あり。
戦局の固定化と消耗戦
- 前線は大きく動かず、双方が人的・物的資源を消耗。
- ウクライナは西側依存度がさらに高まり、ロシアは中国・イランからの支援を受けて長期抗戦を維持。
突発的な拡大リスク
- ロシアがNATO補給拠点への「誤爆」や意図的攻撃を行えば、直接的なNATO介入や限定衝突の可能性が浮上。
- 特にポーランド・ルーマニアは高リスク地域。
外交・国際秩序への影響シナリオ
NATO内部の亀裂
- 東欧諸国(ポーランド、バルト三国)はウクライナ支持強化に賛同。
- 一方、ドイツ・フランスなどは「エスカレーション回避」を重視し、戦略方針が分裂する恐れ。
- 長期的にNATO結束が弱まれば、ロシアに有利な国際環境を生む。
米国の立場
- トランプ政権は「勝利には攻撃が必要」と強調し、従来より踏み込んだ姿勢を打ち出している。
- 国内では共和党支持層が一定の支持をする一方、民主党と独立系は核リスクを理由に批判を強める。
- この対立は2026年以降の米国外交戦略に影響を及ぼす。
ロシアと非西側諸国の接近
- ロシアは中国、イラン、北朝鮮との協力をさらに強化。
- 「反米・反西側連合」の形が明確になり、グローバルサウスにも「米国は戦争拡大を望む」との印象を与える。
- 結果として、中立的立場をとってきたインド、ブラジルなどがよりロシア寄り発言を強める懸念。
国際秩序への長期的影響
- 国連の機能不全が一層鮮明になり、「地域ブロックごとの安全保障圏」が定着する可能性。
- 欧州は「EU中心の安全保障」を模索、中国はアジアでの影響力強化を進め、米国は二正面対応を迫られる。
まとめると、軍事的には「攻撃強化による戦術的効果」と「報復によるエスカレーションの危険」が並存し、外交的には「NATO結束の揺らぎ」と「ロシア・中国を中心とした非西側ブロックの結束」が進む、という二重の動きが予測されます。
ロシアと中国の連携強化の具体像
軍事的連携
- 中国はこれまで直接的な武器供与には慎重だったが、ロシアへの「デュアルユース物資」(ドローン部品、半導体、エンジン、電子機器)の供給を強めている。
- 2025年の状況では、中国が「防御用」として表向き説明できる兵器(監視ドローン、通信機器など)を積極的に供給し、実際にはロシア軍の攻撃力強化に寄与。
- 海軍面でもロシアと中国が日本海や北極圏で合同演習を増やしており、米国への牽制を意識した動きが顕著。
経済的連携
- 中国はロシア産エネルギーの最大買い手となり、制裁で孤立するロシアの経済的生命線を確保。
- 人民元建て決済システムが拡大し、ドル離れ・西側金融システムへの依存脱却が進む。
- インフラ投資(シベリア鉄道や北極航路)を通じて、中国はロシア経済への影響力を強め、実質的にロシアを「二次的パートナー」として取り込む構造が固まりつつある。
外交・戦略面
- 国際舞台では中露が「米国覇権への対抗」という共通目標で足並みを揃える。
- 特に国連安保理では互いに拒否権を活用し合い、西側主導の決議を阻止。
- BRICS+の枠組み拡大を通じて、インドやサウジなどの参加国を巻き込み、「非西側経済ブロック」を強化している。
欧米国内世論の変化
米国国内
- 共和党:トランプ支持層は「ウクライナの勝利には攻撃が必要」という論理を支持。強硬な姿勢を評価する動きが強まる。
- 民主党・リベラル系:戦争拡大を懸念し、「米国は過度に関与すべきでない」という意見が強まる。特に核使用リスクへの不安が社会で広がる。
- 独立派・無党派層:物価や経済優先で「戦争疲れ」の感情が広がりつつあり、2026年の中間選挙で大きな影響を持つ可能性。
欧州国内
- 東欧(ポーランド、バルト三国):ロシア脅威を直感的に感じているため、ウクライナ支援継続を強く支持。市民レベルでも危機意識が共有されている。
- 西欧(ドイツ、フランス、イタリア):長期化による経済的負担やエネルギー不安から「停戦を模索すべき」という声が増加。市民デモや反戦世論として可視化される可能性がある。
- 英国:伝統的に米国寄りだが、国内経済停滞により「支援優先度」の議論が高まる。
全体傾向
- 米欧ともに「支援疲れ」と「和平圧力」が時間とともに強まる。
- ただし「ロシアに譲歩すれば次はNATO加盟国が標的になる」という警戒心も根強く、世論が二分されやすい状況。
- 最終的には各国の政権が世論を背景に「長期戦を継続するか」「限定的停戦へ向かうか」という判断を迫られることになる。
整理すると、ロシアは中国に依存する形で中露連携が深化し、一方、欧米国内ではウクライナ支援をめぐり分裂と疲弊が進む流れです。この二つは表裏の関係にあり、長期化すれば「非西側の結束強化」と「西側内部の亀裂拡大」という構図がより鮮明になるでしょう。
アメリカの支援なしでもウクライナ優勢、ついに地上戦でもロシア大敗
現時点(2025年07月)で確認できる事実と状況は以下の通りです。
- ロシア軍第155独立親衛海軍歩兵旅団の全滅報道について
ロシアの最精鋭部隊とされる第155独立親衛海軍歩兵旅団が「5000人全滅した」との記述がありますが、ロシア側公式発表や主要報道機関には、同旅団の全滅や壊滅的損失を示す具体的な情報は見当たりません。2024年12月のロシア大統領による年末総括では、同旅団の戦闘旗が披露され、「最も困難な任務を遂行している」と称賛されているものの、壊滅や全滅には一切触れられていません。
このため、「5000人全滅」という数字や壊滅情報は、現時点で信頼できる一次情報や裏付けがなく、真偽不明です。 - 地上戦の戦況とウクライナ優勢説について
2025年夏時点で、ロシア軍による大規模攻勢(特にドローン・ミサイル攻撃)は依然として続いています。7月8日夜から9日にかけては、過去最大規模となる728機のドローンと13発のミサイルによる攻撃がウクライナ全土に仕掛けられましたが、ウクライナ空軍は「ほぼ全てのドローンを撃墜した」と発表しています。
ただし、ロシア軍の地上戦での大敗やウクライナ側の明確な優勢を示す決定的な戦果(大規模な領土奪還やロシア軍の大規模壊滅)は、現時点の国際報道や公式発表では確認できません。
ロシア軍の攻勢は一部で停滞や損耗が伝えられているものの、戦線全体でウクライナが明確に優勢に転じたという証拠は乏しい状況です。 - 米国支援の有無と欧州・日本の役割
2025年07月時点でも、米国はウクライナへの兵器追加供与を承認しており、支援を停止したわけではありません。欧州や日本の支援も継続されていますが、「アメリカの支援なしでもウクライナが優勢」という主張は、現実の国際支援体制や戦況からみて誇張があると考えられます。 - ロシア軍のドローン・ミサイル攻撃の実態
ロシア軍は2025年06月だけで5438機のドローンと237発のミサイルをウクライナに向けて発射しており、その多くは安価な囮無人機(デコイドローン)とみられます。迎撃率は高まっているものの、ロシア軍の攻撃能力が完全に失われたわけではありません。 - ウクライナの反撃・ドローン攻撃
ウクライナ側もロシア国内の軍事基地や空軍基地に対し、長距離ドローン攻撃で多数の軍用機を破壊したと発表しています。ただし、これが戦局全体を決定づけるほどの大規模な地上戦勝利には直結していません。
まとめると、
- ロシア第155独立親衛海軍歩兵旅団の「全滅」や「地上戦でのロシア大敗」は、信頼できる一次情報では確認できません。
- ウクライナが「アメリカの支援なしでも優勢」と断言できる根拠は現時点で乏しく、米国の支援も継続されています。
- ドローン・ミサイル戦ではウクライナ側の迎撃能力が向上しているものの、戦局全体での決定的な優勢は確認できません。
- したがって、質問文の内容には誇張や未確認情報が含まれており、現時点での戦況を正確に反映しているとは言えません。
第155独立親衛海軍歩兵旅団
ロシア語: 155-я отдельная гвардейская бригада морской пехоты、ロシア海軍太平洋艦隊隷下の精鋭水陸両用部隊です。本部はウラジオストクに置かれ、約5,000人規模の部隊編制を持ちます。1944年に赤軍の狙撃連隊として創設され、第二次世界大戦、チェチェン紛争、シリア内戦、最近ではウクライナ侵攻など、数々の戦歴を有しています。
かつて「ロシア最精鋭部隊」とも称されてきましたが、ウクライナ戦争では甚大な損害を繰り返し被っています。特に2023年以降、ドネツク州ヴフレダールやクルスク州などでの戦闘で、壊滅的な損失と再編成を何度も経験しており、イギリス国防省も「半年で少なくとも2回、戦闘不能状態に陥った可能性が高い」と指摘しています。
補充兵を繰り返し投入しながら前線に立ち続けていますが、精鋭部隊としての実力は大きく低下しているとみられます。それでもロシア軍の主力攻撃部隊として、現在もクルスク州などで反攻作戦に投入されている状況です。
ロシアはウクライナに対して囮無人機を積極的に使用
その主な目的は、以下の通りです。
- ウクライナの防空システムに迎撃を強いることで、ミサイルや防空資源を浪費させる
- 防空部隊の労力を増やし、時間の経過とともに疲労を蓄積させる
- 本物の攻撃型無人機やミサイルが防空網を突破しやすくするための陽動・撹乱
英国防省によれば、ロシアが2024年9~11月に発射した無人機の50~60%が囮無人機であり、これらは攻撃能力を持たない安価で低性能な機体が多いとされています。一部には小規模な爆発物を搭載するものもありますが、大半は爆発物を持たず、レーダー上で本物の攻撃型ドローンに見えるよう設計されています。
ウクライナの防空システムでは、これらの囮無人機と本物の攻撃型ドローン(例:イラン製「シャヘド」)の識別が難しく、結果として防空ミサイルやリソースの無駄遣いを誘発し、本命の攻撃を通しやすくする効果があります。
まとめると、ロシアはウクライナの防空網を消耗・撹乱するために囮無人機を大量投入していることが、各種報道や軍事当局の分析から明らかになっています。
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目次例(抜粋)
- 苦しみの根本原因を探る旅
- なぜ私たちは考えてしまうのか
- 「考え」と「思考」の違い
- ポジティブな感情を持つにはどうしたらよいか
- どうすれば考えるのをやめられるか
- 直感に従う方法
- 考えない生活を始めると起こること
読者の反応
- 「思考の内容ではなく、思考の量そのものがストレスの原因」という視点が新鮮で、読むことで心が軽くなったという声が多いです。
- ポジティブな感情は、考えなくても自然に湧き上がるものであり、考えすぎをやめることで本来の自分に戻れるというメッセージが支持されています。
「考えすぎない練習」は、現代人が抱えがちな不安や悩みに対し、「考えすぎない」ことで本来の自分らしい生き方を取り戻すための実践的な一冊です。
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