SNS上でよく見られる詭弁(誤謬)の17つ

クレーマー

 

詭弁17選

SNS上でよく見られる詭弁(誤謬)の代表的な種類をわかりやすく解説しています。

主な詭弁の種類とその特徴は以下の通りです。

  1. ストローマン論法:相手の主張を都合よくねじ曲げて反論する
  2. 誤った二分法:2択しかないように見せかける誤り
  3. 論点のすり替え:議論の話題をずらす
  4. お前だって論法:「おまえも同じだ」と反論する
  5. 早まった一般化:少ない例から全体を断定する
  6. 合成の誤謬・分割の誤謬:部分・全体の誤った推論
  7. 前後即因果の誤謬:時間的因果関係を安易に結びつける
  8. すべり坂論法:一連の悪化を無証拠に主張する
  9. 論点先取循環論証:理由と結論が堂々巡りになる
  10. 未知論証(悪魔の証明):証明できないことを理由に主張
  11. ヒュームの法則:事実から規範を導出する誤り
  12. 自然主義的誤謬:自然なこと=正しいこととする飛躍
  13. 権威論証:権威者の言葉だけで正しいとする
  14. 多数派論証:多数派だから正しいとする
  15. 同情論証:感情に訴えて論を通そうとする
  16. 人身攻撃論法:主張ではなく相手を攻撃する
  17. 連座の誤謬:支持者の悪評で主張を否定する

これらの詭弁はSNSで乱用されやすく、論理的に正しい議論を妨げるので注意が必要です。詭弁の理解や見分け方に役立ちます。

 

 

詭弁の分類

  • ストローマン論法
    相手の主張を歪めて言い換え、その歪んだ主張を叩く手口。SNSで頻出。
  • 誤った二分法
    実際には他の選択肢があるのに「二択しかない」と迫る方法。白黒思考とも関連。
  • 論点のすり替え
    本題と無関係の話題を持ち込んで論点から逃げる方法。
  • お前だって論法(おまゆう)
    相手の矛盾を指摘するが、主張の中身を論じていないため人身攻撃になりやすい。
  • 早まった一般化
    少数の事例を、全体に当てはめて結論づける。チェリーピッキングも同類。
  • 誤謬(論理の飛躍)
    • 合成の誤謬:「部分が正しいから全体も正しい」とみなす。
    • 分割の誤謬:「全体が正しいから部分も正しい」とみなす。
    • 前後即因果の誤謬:時系列が連続しているだけで因果関係を結びつける。
    • すべり坂論法:一つの事例が必ず極端な未来に至ると主張する。
  • 繰り返し型の詭弁
    • 論点先取:結論をそのまま理由にする。
    • 循環論証:根拠と結論が堂々巡りになる。
  • 主張の責任逃れ
    • 未知論証(無知に訴える):「存在しないと証明できないから存在する」など、悪魔の証明を迫る。
    • ヒュームの法則:事実から「べき論」を導く誤り。
    • 自然主義的誤謬:自然であることを「善」と結論づける。
  • 権威や感情への依存
    • 権威論証:「専門家や有名人が言ったから正しい」とする。
    • 多数派論証:「みんな言ってる」の多数に依存する。
    • 同情論証:相手の罪悪感や情に訴えて説得する。
  • 人物攻撃系
    • 人身攻撃論法:主張ではなく、人そのものを攻撃する。
    • 連座の誤謬:「あの人も支持しているから間違っている」とする。

おまけ

  • トートロジー
    論理的な詭弁ではなく修辞技法。言葉を繰り返して強調する。「小泉構文」や「よそはよそ、ウチはウチ」など。

 

 

詭弁の特徴のガイドライン

「犬は果たして哺乳類か?」という議論で、肯定する意見に対する否定論者の意見として説明される。

1.事実に対して仮定を持ち出す
「犬は子どもを産むが、もし卵を生む犬がいたらどうだろうか?」

2.ごくまれな反例をとりあげる
「だが、時として尻尾が2本ある犬が生まれることもある」

3.自分に有利な将来像を予想する
「何年か後、犬に羽が生えないという保証は誰にもできない」

4.主観で決め付ける
「犬自身が哺乳類であることを望むわけがない」

5.資料を示さず自論が支持されていると思わせる
「世界では、犬は哺乳類ではないという見方が一般的だ」

6.一見関係ありそうで関係ない話を始める
「ところで、カモノハシが卵を産むのは知っているか?」

7.陰謀であると力説する
「それは、犬を哺乳類と認めると都合の良いアメリカが画策した陰謀だ」

8.知能障害を起こす
「何、犬ごときにマジになってやんの、バーカバーカ」

9.自分の見解を述べずに人格批判をする
「犬が哺乳類なんて言う奴は、社会に出てない証拠。現実をみてみろよ」

10.ありえない解決策を図る
「結局、犬が卵を産めるようになれば良いって事だよね」

11.レッテル貼りをする
「犬が哺乳類だなんて過去の概念にしがみつく右翼はイタイね」

12.決着した話を経緯を無視して蒸し返す
「ところで、犬がどうやったら哺乳類の条件をみたすんだ?」

13.勝利宣言をする
「犬が哺乳類だという論はすでに何年も前に論破されてる事なのだが」

14.細かい部分のミスを指摘し相手を無知と認識させる
「犬って言っても大型犬から小型犬までいる。もっと勉強しろよ」

15.新しい概念がすべて正しいのだとミスリードする
「犬が哺乳類ではないと認めない限り生物学に進歩はない」

16.すべてか無かで途中を認めないか、あえて無視する
「すべての犬が哺乳類としての条件を満たしているか検査するのは不可能だ(だから、哺乳類ではない)」

17.勝手に極論化して、結論の正当性に疑問を呈する
「確かに犬は哺乳類と言えるかもしれない、しかしだからといって、哺乳類としての条件をすべて持っているというのは早計に過ぎないか」

18.自分で話をずらしておいて、「話をずらすな」と相手を批難する
「現在問題なのは犬の広義の非哺乳類性であり、哺乳類であるかどうかは問題ではない。話をそらすな」

19.権威主義に陥って話を聞かなくなる
「生物学の権威じゃないおまえには犬について議論する資格が無い。生物学者に意見を聞きたい」

 

 

クレーマーの手口「論点そらし」

自分の非から目を逸らし、「論点のすり替え」で相手を非難します。

「自分の要求を通す」ことが目的です。

たいてい金銭や物品を要求します。

 

 

「論点そらし」が横行する理由

仮に「上司を呼べ」と言われたら、上役はその場を取り繕うために部下に謝罪を要求すると思います。
これが繰り返される限り「論点そらし」は横行します。

 

 

今日の16:30頃来た50歳くらいのおばさん

客 (ICカードを改札にタッチ→残額不足)
客 これなんで通れないの?
私 残額不足ですね
客 あら、そうなの?
私 不足分をお支払い頂きます
客 あらそう
私 はい
客 その言い方はなに?
私 ?
客 私をバカにしてる?
私 しておりません
客 分からないから聞いてるんでしょう?
私 はい
客 なのになんでそうやって人をバカにするの?
私 バカにしておりません
客 お客を不快にしてるなら結果同じでしょう?
私 …
客 きっと他の客みんな思ってるはずよ?
私 …
客 あなたみたいな人は接客向いてないからね?
私 はい
客 やめてね?
私 今後十分注意いたします
客 違うわよ。接客の仕事をやめるのよ。バカなの?
私 …
客 お金足りないからって偉そうにしないでね?
私 偉そうにはしておりません
客 二度と使わないよ?〇〇線。大っ嫌いになったから
私 …
客 (その場を立ち去ろうとする)
私 ちょっとお客様!!お金支払って頂けます?
客 どうしてそういう言い方するのよ!!!
私 まずはお金を払ってください!!!
客 (ここで急にスマホを触りだす)
私 不足額は…120円です
客 あなたは…〇〇さんね!(名札をジロジロ見る)
私 はい。お客様、120円です
客 うるさいわね!聞こえてるわよ!しつこいわよ!
私 …
客 いい加減にしなさいよ!〇〇さん!(写真撮られる)
私 120円です
客 (120円を叩きつけるように出す)
私 (ICカードの処理をする)
客 後で消毒しなきゃ!〇〇さんに触られたカード
私 お待たせしました
客 あー汚い汚い!
私 ご利用ありがとうございました
客 なによ!その不貞腐れた顔は!
私 …
客 バカ駅員!コロナ駅員!死ね死ね!
私 …
客 〇〇線大っ嫌い!潰れろこんなクソ会社!

(客立ち去る)
怒りで体が震えた

 

 

120円が不足しているのは「過失」

「交通系ICカードの使い方を知らない私をバカにしているの?」

標識を見逃して一方通行の道路を走行したら「故意」ではなく「過失」です。

120円が不足しているのは、冷静に「過失」です。

ただそれだけのことです。

 

 

「追われる国」の経済学―ポスト・グローバリズムの処方箋
B07Q3W6NY9

日本や先進国の長期経済停滞の原因と、従来の経済理論では説明できない現象に対する新しい経済理論を提案した書籍です。著者は「バランスシート不況」概念の提唱者で、民間部門が債務削減を優先するために借金をしなくなり、金融政策の効果が薄れる状況を詳述しています。

本書は日本や欧州を例に、縮小・停滞局面の経済構造を分析し、グローバリズムの終焉後に必要な政策や経済運営の処方箋を示しています。特に、単なる量的緩和ではなく、大規模な財政出動の重要性を説き、経済の再活性化には構造の根本的な理解が必要と指摘しています。

多くの著名経済学者(ローレンス・サマーズなど)からも高く評価され、ポスト・グローバリズム時代の経済政策議論に大きな影響を与えています。

要点としては、

  • 「追われる国(被追国)」とは、かつて経済成長を遂げた国が成熟・衰退し、新たな成長モデルが求められる状態を指す
  • バランスシート不況による借り手不足と投資機会不足が長期停滞の主因
  • 従来経済学の前提が通用しない現実がある
  • 質的な構造政策と財政政策の抜本的な転換が必要
  • 戦争のような大規模財政出動が過去に経済活性化をもたらした実例も紹介

 

 

 

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