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ジンバブエで何が起きているのか 政変の背景

アフリカ南部のジンバブエで今週、長らく政権の座にあったロバート・ムガベ大統領が軍によって自宅軟禁下に置かれた。大統領は軍の退陣要求を受け入れていない。ジンバブエで何が起きているのか。

ジンバブエ政変 渦中の大統領夫人

  • アフリカ南部のジンバブエでロバート・ムガベ大統領が軍によって軟禁された背景には、大統領の後継者をめぐる権力闘争がある。
  • エマーソン・ムナンガグワ第1副大統領が先週解任されると、ムナンガグワ氏と対立していた大統領夫人のグレース・ムガベ氏が後継者の最有力とみられるようになった。しかし軍はグレース氏を嫌っており、今回の行動につながった。グレース夫人とはどんな人物なのか。

軍が国営テレビを占拠!ジンバブエでクーデターか?(171115)

  • アフリカのジンバブエという国を聞いたことがあるでしょうか。今、この国で90歳を超える大統領と軍部の間で主導権争いが起きていると報じられています。これはクーデターなのかどうなのか。その背景を読み解きます。
  • アフリカ南部に位置するジンバブエ。長期独裁政権が続くこの国のムガベ大統領(93)が軍に拘束されました。軍によるクーデターとみられています。
  • 15日未明、ジンバブエの首都ハラレで、軍が国営テレビ局を占拠したほか、議会周辺の道路を軍の車両が封鎖するなどしました。ジンバブエ軍はその後、声明を出しました。
  • ジンバブエ軍少将:「ムガベ大統領は家族とともに無事だ。我々が処罰するため狙っているのは国であり、社会的・経済的な苦しみの原因となっている犯罪者のみだ。我々は使命を達成したら、すぐに状況は正常に戻ると見込んでいる」
  • ジンバブエの人口は約1560万人。公用語は英語、ショナ語など。1980年にイギリスから独立以来、37年にわたりムガベ大統領が長期独立政権を築いてきました。
  • クーデター報道について市民は。
  • 首都ハラレの市民:「ジンバブエで今、必要とされているのは、このムガベ一族を権力から取り除くことだ」「内側からの爆発があれば、ジンバブエ国民にとっていいことだ」
  • そして、軍のトップは政治的な危機を受けて警告しました。
  • ジンバブエ軍・チウェンガ司令官:「我々の革命を守ることとなれば、軍隊は迷わず介入する」
  • ムガベ大統領とはどんな人物なのでしょうか。
  • 大学まで高等教育を受け、経済・法律の学位を取得するなどインテリだったとされています。1960年に入り、イギリスからの独立闘争が激化するなか、ムガベ氏は白人差別政策を打ち出し、そして1980年、ジンバブエ共和国の成立にこぎつけます。黒人部族らの圧倒的な支持を得て初代首相に就任、1987年には大統領にまでのぼり詰めました。その後、教育や医療を充実させ「ジンバブエの奇跡」と評価されました。
  • しかし、1990年代以降、経済政策の失敗により失業・貧困などが続き、ハイパーインフレを引き起こしました。さらに、経済が混乱を極めるなかでも、41歳年下の妻と裕福な生活を送り、野党勢力を強く弾圧するなどその独裁ぶりが国際社会から批判されました。
  • 高齢になっても白人への敵対心は衰えず、欧米諸国へ批判的な姿勢を貫いています。ムガベ大統領は現在、世界で最高齢の首脳で、来年予定されている選挙への出馬も表明していました。ただ高齢から健康面が不安視されていて、後継ぎにはムナンガグワ副大統領とグレース大統領夫人が有力視されていました。しかし、ムガベ大統領が先週、夫人の要求に応じ、ムナンガグワ副大統領を解任するなど混乱が広がっていました。この解任に反発した軍がクーデターを起こしたとの見方が強まっています。
  • 今回、舞台となったアフリカ諸国では、政権転覆を狙ったクーデターが、これまでも度々起こっています。