- 運が良いから機嫌が良くなるのではなく、機嫌が良いから運が良くなる
- 損得ではなく面白そうと思う方が結果、得をする
あらすじ
主人公は岡田修一。保険の営業マンとして働いています。妻と中学生の娘がいます。中古車販売の営業から転職しました。最初は中古車販売時代のお客様に保険に入っていただいて順調だった。1年間は一定の割合で歩合が入ってくる。会社のルールで1年経つとその歩合の割合がカクッと下がる。現在入社10カ月。あと2ヶ月で1年経つ。新規の契約を取らないと給料が激減してしまう。焦っていた。そんな中なんと修一のお客様で20件もの大口契約が解約されてしまう。このままだと給料は激減。ボーナスは無し。これまでもらっていた契約料を返還までしないといけないという事態に。あるとき変なタクシー運転手と出会う。そしてその運転手はこう言う。「私はあなたの運を好転させるものです。お代はすでにいただいており無料で乗ってok です」。さらにこの運転手、修一が契約を解除されたことや娘が不登校であることなどすべて知っているという設定。最初は「ヤバい奴だなぁ」と思ってちょっと厳しく当たっていた主人公の修一。運転手と話し、どこに連れていかれるか分からない場所でいろんな経験をする。運転手が連れて行くのはすべて修一がそこでその相手とそのタイミングで出会うことで運が好転するという場所。その相手のところに送るという話。最初は「なんだこの場所は」「誰も契約なんてしてくれないじゃないか」と怒り散らす修一。運転手の話を聞くうちにどんどん成長していく。修一は最初嫌な主人公。徐々に良い奴になっていく。
登場人物
修一の会社の社長の脇屋。自らもトップ営業マン。好きな言葉はプラス思考で「誰よりも笑おう」。この言葉に対してもともとネガティブな修一は苦手意識を持っている。妻の優子。稼ぎが悪い修一に対して冷たい。来月のパリ旅行をひたすら楽しみにしている。修一は20件契約解除を食らってそのパリ旅行もキャンセルしないといけない。妻が怖くて言えなくて困っている。娘の夢果。不登校。ちなみにこの娘のエピソードが本の最後に伏線回収されるんですがピックします。母の民子。昔は商店街のお店を夫婦でやっていた。最近は歳をとって元気がなくなってきている。息子の修一に「いつ帰ってくれる?」とたびたび連絡。何か修一に話がある様子。父の政史。商店街でお店をやっていたがバブル崩壊とともに経営が悪化。半年前に他界。「いつ帰るんだ?」と修一に話がある様子だったが、聞けずに他界。この物語はところどころ不思議な内容が出てくる。例えばなぜこんな変な運転手のタクシーが修一のところに来たのか。お代はすでにいただいているという意味は何なのか。妻が後の方でなぜかどんどん優しくなるのは何でなのか。すごく不思議な話なんですが後半すべての疑問がつながっていき伏線の回収を全部するストーリー。他界してしまった父の政史が凄い父。3回泣きました。
機嫌が悪いと運が逃げる
運転手は最初修一を学校に連れて行く。その日は不登校の娘に関する親と教師の話し合いがあった。修一は契約を解除されたばかりでそんなのに参加している余裕はない。タクシーでそこに連れて行かれて参加する。しかしいざ出てみると先生は当たり障りのない話ばかり。電話でも済むような話ばかり。修一ばどんどん不機嫌になりその態度が先生にも伝わる。その結果運転手が入っていたような運が好転するどころか、時間をただ無駄にしただけだった。後日修一はその運転手に詰め寄る。「全然運なんて好転しないじゃないか」。すると運転手はこう言う。運が劇的に変わるときそんな「場」というのが人生にはある。それを捕まえられるアンテナがすべての人にあると思ってください。そのアンテナの感度は上機嫌の時に最大になる。逆に機嫌が悪いとアンテナは働かない。最高の運気がやってきているのに機嫌が悪いだけで安定なが全く働かないからすべての運が見えていってしまう。実は修一が来る前に妻は「自分の夫は保険会社に勤めている」という話をその先生に伝えている。先生はもともと保険に興味があった。本来ならそれがきっかけで他の先生との契約にもつながるというまさに運が好転するタイミングだった。「修一はいらいらして不機嫌だから先生も保険の話だとできずそのチャンスを逃してしまった」と話す。常に上機嫌でいればアンテナがあってチャンスに気づくことができる。あなたも「機嫌がいい時っていいことばかり起こって、逆に機嫌が悪い時って嫌なことばかり重なる」っていう経験ありませんか?機嫌が悪いだけで大損しているって事。そもそも不機嫌な人に対して誰も話しかけたくない。保険の契約だって不機嫌な人より機嫌が良くてニコニコしている人の方が頼みやすい。この「機嫌よくいる、笑顔でいる」って今すぐできる。ぜひやってみましょう。ただいつでも上機嫌でいるって難しかしい。個人的にオススメなのは口角を無理やり上に挙げてみる。口角を上げていると無理やりでも笑顔っぽくなる。すると脳が「あ、今楽しい気分」と勘違いしてくれる。
損得ではなく「面白そう」と思う方が結果、得をする
次に運転手が連れていった先でも何の幸運も起きない。全く契約が取れない。修一は不機嫌なままタクシーに乗る。あるとき運転手が「あの歩いてる人は若い頃から盆栽が趣味で、あの人が育てた盆栽は数々の賞を総なめにしていて、一鉢100万で取引されているんです」また「あの子供を連れている女性は有名なダンスサークルを経営していて、今度ダンスのテレビ番組にも出るんです」。「車を停めて話してみますか?」と修一に聞く。機嫌の悪い修一は「盆栽もダンスも興味がないからいい」と断る。この2人のある共通点を言う。もともとは修一と同じように保険の営業していた。そして二人ともトップクラスの実力がありMDRTという本当に成果を出している営業マンしか取れない称号を持っている。修一は「何でそれを先に言わないんだ」と運転手に詰め寄る。すると運転手は「チャンスはあったんです。盆栽やダンスは行ったことがなくても、面白そうとか何が面白いのか聞いてみようと思っていれば、話を聞いて仲良くなることだってできた。そうやって仲良くなった後でお互いが同じ仕事をしているということがわかれば、あなたにいろんな仕事の極意だって教えてくれたんじゃないでしょうか?」。「最初から分かっていたらあの人たちに興味を持っていたのに」とおっしゃられるかもしれません。そんなこと最初から分かることなんてない。だから得しそうだと思ったら動くけどそうじゃないと判断したら動かないという基準を変えた方がいい。どこでどうつながるか分からない。もっといろんなことに面白そう楽しそうって思ってみたほうがいい。私もよく損得勘定で行動して「この仕事は嫌な仕事だけど報酬がいいから無理をしてやる」といった損得勘定MAXで行動してそのたびに後悔しました。もし私と同じように今まで損得勘定で行動して上手くいかなかった人、一度でいいので面白そう楽しそう基準に行動してみたらどうでしょうか。もしやってみてうまくいったらラッキー。うまくいかなくても大した損にはならない。是非一度行ってみてください。
【感動作】今年読んだ中で1番感動できる本でした!!!『運転者』を世界一わかりやすく解説してみた。
OECD加盟36ケ国 国民負担率 ランキング
- ルクセンブルク 84.6%
- フランス 69.9%
- デンマーク 65.9%
- ベルギー 61.8%
- イタリア 60.8%
- フィンランド 59.7%
- オーストリア 58.9%
- ギリシャ 57.3%
- オランダ 57.0%
- ポルトガル 56.3%
- ハンガリー 56.0%
- スウェーデン 54.5%
- ドイツ 54.0%
- ノルウェー 53.4%
- チェコ 53.1%
- スロベニア 52.6%
- スペイン 51.0%
- スロバキア 49.2%
- ポーランド 49.0%
- ニュージーランド 48.9%
- アイルランド 48.7%
- 日本 47.9%
- エストニア 47.3%
- ラトビア 47.0%
- イギリス 46.0%
- カナダ 46.0%
- 韓国 41.7%
- リトアニア 40.7%
- イスラエル 40.3%
- スイス 39.7%
- オーストラリア 37.6%
- トルコ 34.5%
- アメリカ 32.3%
- コスタリカ 30.8%
- メキシコ 24.3%
- チリ 23.9%
※出典: 財務省資料