日本の医療 高齢化に伴いがんや循環器疾患など重篤な病気の治療費が莫大に

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カネがかかるわけだ…「病院が老人施設になっている」

  • 世界に誇る医療制度が日本人を貧乏にする皮肉な現実

日本の医療制度について現状の課題と今後の展望を解説しています。

日本の医療費は年々増加し、国民や公費で賄われているが、無駄な医療だけが原因ではない。高齢化に伴い、がんや循環器疾患など重篤な病気の治療費が莫大になっているのが大きな要因である。著者の両親の実例からも、高額療養費制度が経済的負担を大幅に軽減していることが示されている。

一方で、医療従事者の過重労働や、病院が介護施設の代わりをしている実態も問題視されている。介護制度の不十分さや精神疾患の社会的ケア不足が医療費を押し上げ、特に日本の療養病床や精神病床の数は諸外国と比べて非常に多い。加えて、都市部に医療機関が集中し過当競争が起きているため、入院期間が延びるなど医療費増加につながっている面がある。

薬価の高騰も医療費増加の一因であり、特許切れの薬の価格引き下げやジェネリック医薬品の普及促進が急務とされる。しかし医師や製薬業界の事情も絡み、なかなか進んでいないのが現状。

医療費の効率化には、医師の地域偏在の是正や診療報酬の合理化、入院や処方の適正化、そして介護や精神医療の体制強化が不可欠。さらに、国民の健康管理の徹底や病院受診の適正化も必要で、これらを進めていけば医療費の抑制と保険料の軽減が可能であり、結果として国民の手取り増加にもつながる可能性があると述べています。

 

 

日本の医療費問題を改善するには

  1. 医師や看護師の地域偏在を是正し、都市部の医療機関過剰を抑制、地方への医療資源配分を見直す。
  2. 診療報酬を合理的に見直し、医療従事者の適正な報酬を確保しつつ、過剰な患者受け入れや長期入院を減らす。
  3. 介護制度と精神疾患の社会的ケア体制を強化し、医療機関に過度な負担がかからないようにする。
  4. 薬価の見直し、特許切れ薬の価格引き下げ、ジェネリック医薬品の普及促進を進め、医薬品コストを抑制する。
  5. 病院受診の適正化を促進し、重篤な場合にのみ医療機関を利用する形に制度を変える。
  6. 国民の健康管理の徹底、禁煙推進、生活習慣病予防などの公衆衛生対策を強化して、病気になる人の数自体を減らす。

これらは様々な利害関係を調整しながら慎重に進めていく必要がありますが、取り組めば医療費の抑制が可能となり、結果として保険料負担の軽減や国民の手取り増加にもつながります。制度の見直しと国民一人ひとりの健康意識の向上が鍵となります。

 

 

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