第二次世界大戦を仕掛けたのはアメリカ

歴史

 

反論しなければ嘘が真実に 大東亜戦争仕掛けたのは米国

『反日レイシズムの狂気』著者 茂木 弘道氏に聞く

茂木弘道氏の著書『反日レイシズムの狂気』は、2024年03月にアメリカで出版された『ジャパンズ・ホロコースト』(ブライアン・マーク・リッグ著)に対抗するかたちで出されました。このリッグの著作は、日本による第二次世界大戦中の大量虐殺と強姦を題材にし、1927年から1945年までの18年間に約3000万人を虐殺したと主張しています。しかし、茂木氏はリッグの数字や主張を「全てフェイク」とし、客観的な証拠に基づいて一つずつ反論しています。

リッグは日本軍が3000万人もの虐殺を行った背景に、日本人の「神々の直系の子孫である」という独我論的な動機があると示していますが、この点についても資料が不明確であると指摘しています。茂木氏は逆に当時の日本が人種差別撤廃に努めていた証拠があり、1919年のパリ講和会議で世界で初めて人種差別撤廃提案をし、1943年の大東亜会議でもそれが宣言されていることを挙げています。

さらに、リッグは広島・長崎への原爆投下を正当化し、原爆犠牲者約21万人より3000万人の虐殺の方が重大と論じるものの、茂木氏はこうした主張も虚偽だと断じています。

リッグはケンブリッジ大学で博士号を取得し、米軍の教育機関で教鞭を取った経歴があり、書籍には1564もの注釈があるため、事実に基づいているように見えますが、引用されている史料の多くに誤りがあると茂木氏は述べています。このため、誤った歴史認識を放置するとそれが真実化してしまう危険性があるとし、国益を守るためには歴史的主張に対して断固たる反論が必要だとの立場です。

茂木氏はこの種の歴史観を「東京裁判史観」として批判し、それに基づく日本蔑視のレイシズム(人種差別的偏見)がリッグの背景にあると指摘しています。

また、戦後80年を迎えた日本の課題として、日本政府や学会が国内外の歴史認識問題に十分に対応できていないことを挙げ、「大東亜戦争は米国が仕掛けたものであり、日本が戦争を起こしたというのは虚構だ」と述べています。歴史を正しく理解するには複数の視点を学び、多面的に考えることが重要だとの考えを示しています。

加えて、茂木氏は石破茂氏が首相になることに懸念を表明し、石破氏の歴史観が「朝日的なナラティブ」(つまり敗者側の視点に基づくもの)に偏っていると批判しています。石破氏が戦後80年談話を出すかどうか議論される中で、茂木氏は日本人が米国の一方的な歴史認識を受け入れる必要はないと強調しています。自分で歴史を学び考えることの重要性も訴えています。

 

 

あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。
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