「自分で希望を決めた」を選んだ人ほど幸福感が強い。今の自分は「過去の自分の選択」の結果

今の自分は「過去の自分の選択」の結果

  • だとすればみんな幸せなはず。

そうでないとすれば・・・

  • 自分の意志で選ばなかったということ
  • 家族のため、会社のため、お金のため。

「自分で希望を決めた」を選んだ人ほど幸福感が強い

2018年8月28日

学歴や収入よりも、自分の進路を自分で決める「自己決定度」が日本人の幸福感に大きく影響しているとの調査結果を、神戸大と同志社大の研究チームが28日、発表した。日本は国連の「世界幸福度報告書」で幸福度ランキング54位に低迷。幸福度を上げる鍵は「周囲と違う個人の選択を尊重すること」と指摘している。

収入・学歴より「自己決定度」 神戸大と同大調査

「周囲の勧めで決めた」人ほど不満感が強い

西村和雄・神戸大特命教授(数理経済学)らは2月、インターネットを通じて全国の20~69歳の男女約93万人に調査票を配信。約2万人から有効回答を得た。約100個の質問への回答をもとに(1)収入(2)学歴(3)自己決定度(4)健康(5)人間関係--の五つの要因が幸福感にどう影響しているかを分析した。

その結果、健康と人間関係に続いて自己決定度の影響が大きかった。高校、大学の進学先や初めての就職先を誰が決めたか尋ねた質問に「自分で希望を決めた」を選んだ人ほど幸福感が強く、逆に「全く希望ではなかったが周囲の勧めで決めた」を選んだ人ほど不満感が強い傾向がみられたという。

世帯年収が1100万円を上回ると幸福感は頭打ち

収入も幸福感を左右していたが、その影響度は自己決定度の約7割にとどまり、世帯年収が1100万円を上回ると幸福感は頭打ちになった。

学歴による幸福感はなかった

また、学歴による明確な差はみられなかったという。