イラク戦争はアメリカの陰謀?
パレスチナ人だけでなく、中東諸国全般に見られるアメリカ嫌いは相当なものです。湾岸危機にしても、サダム・フセインの愚行は許されるものではないものの、イラクを「はめた」アメリカはさらにひどい、という見方が根強くありました。当初、イラク軍のクウェート侵攻を黙認するかのような反応をしたアメリカでしたが (だからイラクは侵攻した)、結果的には湾岸戦争を利用して地域の利権に食い込んでいったと、多くの現地人が話していました。
ウクライナ戦争はアメリカの陰謀?
2月24日午後1時、中国共産党が管轄する中央テレビ局CCTVのお昼の国際ニュースを観ていた時だった。画面いっぱいに大写しになったウクライナのゼレンスキー大統領が「ウクライナは如何なる安全保障聯盟(軍事同盟)にも入ってないのです。だからウクライナ人の命の代償を以て自分たちを守るしかないのです・・・」と叫んでいた。ほとんど泣きそうな表情だった。続けてキャスターが「アメリカはあれだけゼレンスキー大統領を焚きつけて国際世論を煽りながら、その責任は取らないのです」と説明しながら、サキ報道官の姿を大きく映し出した。