alfonso_capneさん
日銀の公開市場操作とかって誰が「やる」って決めるんですか?
- 政府からは独立しているわけだから、政府が言ってくるわけではないんですよね?
- てことは日銀総裁とかそんな感じの日銀の偉い人が決めるんでしょうが、日銀が政府ではなく、企業ということはそういう金融政策をやることによってなにか日銀側に利潤が発生するのでしょうか?
- またその利潤は誰の手にわたるんですか?
applaudyouさん
>誰が「やる」って決めるんですか?
日銀の生え抜きエリート官僚である企画局がお膳立てして審議委員らを説得し、
金融政策の方針を事前に決定しているようです
- 表向きは日銀の政策決定会合で日銀総裁・2名の副総裁・6名の審議委員の9名による合議制で決定されます。
- 総裁も審議委員も皆1票ずつの投票権で、総裁は議論の誘導やまとめを行うのが役割とされています。
- しかし実際には、日銀の生え抜きエリート官僚である企画局がお膳立てして審議委員らを説得し、金融政策の方針を事前に決定しているようですね。
- 以下のインタビューにある「批判できない日本銀行」の項が参考になると思います。
デフレを放置し続ける日本銀行は、もういらない
http://column.onbiz.yahoo.co.jp/ny?c=bi_l&a=017-1256710553
>日銀が政府ではなく、企業ということはそういう金融政策をやることによってなにか日銀側に利潤が発生するのでしょうか?
「いいえ」というのが一応の答えになります。
- 日銀は表向き政府から独立しており株も発行していますが、別に保有株が5割を超えても株主には何の権限も生じません。
- 日銀法などによって日銀の人事は政府や国会が関わって決定されると決められているんですね。
- よって実質的には公的機関であり、政府の一部となります。
- 通貨発行権や企業監督等の行政機能を政府から委譲されているに過ぎません。
- また日銀は市場から金融資産を買う事で通貨を供給しますが、そこで購入した金融資産の利子や配当、値上がりが日銀の主な収入源となります。
- そして収入から人件費等の経費を引いた部分≒日銀の利潤は、国庫納付金として全額政府に納入されます。
やはり日銀は政府の一員なんですね。
- ただ、日銀の利潤が(原則として、ですが)全額国庫に納入されるからと言って、日銀が私利私欲に捕らわれず公正忠実に職務・金融政策を行っているのだ、とはならないのが難しい所です。
- それは薬害や偽装建築、年金問題等に見られるように、やはり官僚組織というのはそれなりの問題を抱えがちだという事です。
- その点については上で紹介したインタビューにも解説がありますし、こちらが以下の質問への回答で述べた点も参考になると思います。
現在、日銀がゼロ金利政策や量的緩和などの政策をとらないのはなぜでしょうか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1331973048
金融政策をやることによって日銀にとってなにかメリットはあるのでしょうか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1236282432