日本人は自己肯定感が低く、運動面にも影響

日本

 

自己肯定感が低いと運動まで影響か 日本人特有の認知バイアス

早稲田大学の研究によると、運動学習において日本人はノルウェー人と比較して、意識的に戦略を変える頻度が高いことが明らかになりました。これは、日本文化に根付く「意思決定に対する自信の低さ」や「成功を自身の戦略に帰属させにくい認知バイアス」が影響していると指摘されています。具体的には、視覚運動順応課題で、日本人は目標にカーソルが命中して成功した後も戦略を頻繁に変更する傾向があり、迷いやばらつきが見られました。

この研究は、運動の成績に文化的な認知の偏りが影響していることを示しており、日本人の自己肯定感の低さが運動面にも影響を及ぼしている可能性があります。こうした知見は、スポーツ教育やリハビリテーションの現場における効果的な介入方法の開発につながると期待されています。

 

 

日本人が自己肯定感が低い理由

日本人の自己肯定感が低い主な理由は、文化、教育、社会的慣習、そして家庭経験に由来する点が多くの専門家や調査で指摘されています。

  1. 文化的要因
    日本では「謙遜」や「集団を優先」する価値観が根強く、個性を強調したり自分を積極的に肯定する行為は時に否定的にとられがちです。「出る杭は打たれる」「おごる者久しからず」といったことわざに象徴される通り、目立たず皆と同調することが美徳とされています。
  2. 教育の影響
    日本の教育は、相対評価(偏差値)で順位づけされたり、できていることよりも「できないこと」への指摘に重点が置かれがちです。そのため子どもは自信よりも不足感を感じやすく、自己肯定感が育ちにくい傾向があります。
  3. 同調圧力・他者評価重視
    「空気を読む」ことや「他人に迷惑をかけない」ことが強調され、自己主張や独自性を控える圧力が強い社会構造があります。他者からの評価に行動や価値を依存しやすいのも特徴です。
  4. 家庭や幼少期の体験
    幼少期において親が子どもの行動を厳しくコントロールしたり、結果重視で育てる傾向もあるため、自分を肯定される体験が少なくなります。
  5. 国際比較
    内閣府などの調査によると、「自分自身に満足している」と回答する日本人は米欧諸国の半数程度(約45%)で、例えばアメリカやヨーロッパ諸国は80%台、韓国でも70%を超えています。この差はきわめて顕著です。
  6. 年齢とともに低下
    特に年齢が上がるにつれて自己肯定感が下がる傾向も、複数の大規模調査で確認されています。

このような背景から、多くの専門家が「日本人は謙遜や調和を重視しすぎて、適切な自己肯定感を持つ機会や教育が不足している」と分析しています。

重要な注意点として、「自己肯定感」そのものの意味や評価方法が文化依存的であること、また一部には「成果を出したときには喜びとして自己肯定感を感じている」とする異論も存在します。

 

 

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