池上彰「吸血ダニとの格闘から花粉症は生まれた」

吸血ダニとの格闘から花粉症は生まれた

日本では国民病と言われるほど花粉症の患者が大勢います。私自身も花粉症です。私が花粉症を発症したのは1975年のこと。当時は患者数が少なく綱気の幸さが理解してもらえませんでした。私白身、「春先になるとくしゃみがlぜ出るなあ。風邪だろうか」などと思っていました。この症状が「花粉症」だと診断を受けたのは、1977年になってからです。でも大昔は、花粉症という病気はありませんでした。恐竜がまだ地球上にいた2億年前、地球で最初の哺乳類が誕生しました。

吸血ダニへの免疫システムをつくった哺乳類

でも当時の哺乳類は皮膚に取りついて血を吸う吸血ダニに苦しめられていたそうです。それは、吸血ダニに対する免疫システムがなかったからです。しかし進化の過程で、哺乳類は吸血ダニに対抗する新しい免疫システムを獲得しました。ここにも突然変異があり、たまたま吸血ダニへの免疫システムをつくった哺乳類だけが生き延びたということです。この免疫システムは吸血ダ二を異物と判断してそれを退治する物質を放出します。こうして哺乳類は吸血ダ二を撃退することができるようになったのです。現在の日本のような清潔な環境ではかつてほどダ二に悩まされることはありません。そうなると吸血ダニと戦っていた免疫システムが、宝の持ち腐れになります。そのために、たまたま外から入ってきたものを、敵と見誤って攻撃するということが起きるようになってしまいました。

吸血ダニと勘違いされるのがスギ花粉

このとき、吸血ダニと勘違いされるのがスギ花粉なのです。スギの花粉が入ってくると人間の免疫システムが誤って作動し吸血ダニ退治の物質を出す。そのせいで目がしょぼしよぼしたり、くしゃみをしたりすることになるわけです。

清潔になりすぎることでもたらされた病気

こうして見ると、花粉症という病気は、私たちの環境があまりに清潔になりすぎることでもたらされた病気だということがわかります。とりわけ日本の清潔度は先進国でもトップクラスでしょう。以前インドネシアのパリ島に行った日本人が次々にコレラにかかるということがありました。他の外国人たちはなんでもないのに、日本人だけがコレラになってしまう。

おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?
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苦しんでいるのは日本だけじゃなかった!世界と日本の「花粉症」

  • 日本 スギ、イネ、ブタクサ
  • スウェーデン シラカバ、ハンノキ、ハシバミ、イネ科の植物など
  • 中国 一番は街路樹に多く植えられているプラタナスや柳の綿毛。ヒマワリ、ヨモギなど
  • ニュージーランド なんの花粉症なのか特定されていない
  • アメリカ ピーカンナッツ。州によって花粉も変わる
  • イギリス ブタクサ、芝

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あくまで噂の範疇。

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デヴィッド・ヤナセは言ってた。

人差し指が長い人は、花粉症にかかりやすい?

2011年3月9日

花粉症に悩まされる今の時期、あなたの人差し指が薬指より長かったら要注意。残念ながら、あなたは花粉症にかかりやすい人かもしれない。

そんなのうそだ、と笑わないでほしい。1日付けの英「デイリーメール」電子版によれば、人差し指と薬指の長さから花粉症のかかりやすさや関節痛を患う可能性、さらにはガンや心臓疾患を発病するリスクまでが分かるという「指の長さから病を患うリスク」の研究が、英国の科学者たちの間で重要視されているというのだ。

英医学誌「British Journal of Cancer」に昨年11月に発表された研究によれば、人差し指が薬指より長い人は前立腺ガンの発癌リスクはそうでない人に比べ、3分の1なのだという。

英スウォンジー大学の教授で、指の長さに関する本の著者でもあるジョン・マニングさんによれば、人差し指と薬指のどちらが長いか短いかを判断するには左手よりも右手を見た方がよいそうだ。また、指の付け根から指先までの長さを見てほしいとのこと。マニングさんはまた、将来的には指の長さから分かる病気のリスクから、生活習慣の改善が促せるのではないかということも示唆しているそうだ。

人差し指と薬指のどちらが長いか短いかは、誕生する前に子宮の中で胎児が浴びた性ホルモンのレベルを示す指標とされている。男性ホルモンのテストステロンを浴びた量が多いほど薬指が長くなり、女性ホルモンのエストロゲンが多いほど人差し指が長くなるのだという。指の長さから男性ホルモンをより多く浴びたのか、女性ホルモンであったのかを判断、これが病気の発症リスクの判断基準となるというのである。

それでは、人差し指の方が長い人がかかりやすい病気と、薬指の方が長い人がかかりやすい病気を見てみよう。これらはすべて、マニング教授や研究者たちが行った研究結果に基づいたものである。

人差し指の方が長い人がかかりやすい病気

  • 過食症…マニング教授によれば、過食症のリスクはエストロゲンとの関連性があると示唆。
  • 花粉症・喘息・アレルギー…「エストロゲンには免疫系を強くする働きがあるものの、反応しすぎてアレルギーにつながる事がある」、とマニング教授は話している。
  • 心臓病…人差し指が長い男性は、50歳以下という早い段階で心臓病にかかる可能性が高いそう。
  • 乳がん・子宮頸癌…子宮内でエストロゲンを多く浴びたため、発癌の可能性が高まったものと見られている。エストロゲンはいくつかの乳がんの発症を促す働きがあるそうだ。

薬指の方が長い人がかかりやすい病気

  • 拒食症…拒食症にはかかりやすいものの、過食症にはなりにくいそう。
  • 風邪…マニング教授がおこなった実験によると、薬指が長い人々はそうでない人たちに比べ、風邪だけでなく水痘や風疹にもかかりやすいことが分かった。薬指が長い人は感染症にかかりやすいのだという。

そのほかにも、自閉症や骨関節炎(こつかんせつえん)などがあげられている。
また、薬指が長い人は喫煙者になる割合が低いのだが、アルコールを好む傾向にあるのだそうだ。さらに、薬指が長い人はスポーツが得意な人が多く、薬指が人差し指より極端に長い人は、プロのスポーツ選手に並みの運動神経の持ち主であると言う可能性も。この理由をマニング教授は「子宮内で多量のテストステロンを浴びた人々は、心臓系と血管系の発達が優れているためだと思う」と説明。

今後の花粉症や病気対策には、「指の長さ」もひとつの指標にしてみてもよいかもしれない。