ノルウェーは物価と家賃が高い

日本の方がマシ?

社会保険料が高いという事は、年金生活はノルウェーの方が裕福そうな気がします。

でも肝心な老後の事は述べられていません。

日本とノルウェーの給与・生活費比較(新卒・平均・高所得者)

新卒給与と手取り比較

  • 日本の新卒(大卒)の初任給は、2023年で平均約24万円(男性24万300円、女性23万4,300円)。2020年時点では約21万円。
  • 日本の新卒の手取りは、税金や社会保険料を差し引くと約17万円程度。
  • ノルウェーの新卒の平均年収は約400万円(月給約33万3,000円)。
  • ノルウェーの新卒の手取りは、税金35%・社会保険料8%を差し引くと約18万8,000円。

新卒の生活費と収支比較(首都で一人暮らしの場合)

項  目 東京
(日本)
オスロ
(ノルウェー)
家賃 約8.0万円 約14.0万円
交通費 1.0万円 1.2万円
食費 3.0万円 5.0万円
光熱費 1.0万円 1.5万円
通信費 0.8万円 1.0万円
娯楽費 1.0万円 2.0万円
合計支出 約14.1万円 約24.7万円
手取り収入 約17.0万円 約18.8万円
収支 +2.6万円 -5.9万円
  • 東京では手取り内で生活でき、毎月2.6万円程度余裕がある。
  • オスロでは新卒の手取りでは毎月約5.9万円の赤字となり、一人暮らしは厳しい。

平均給与・手取り比較

  • ノルウェーの平均年収は約840万円、手取りで約450~500万円。
  • 日本の平均年収は約530万円、手取りで約400万円前後。
  • 税・社会保険料の負担がノルウェーは35~40%、日本は20~25%。
  • 手取りの差は年収が上がるほど縮まる傾向。

高所得者(年収1,000万円)の手取り比較

項  目 日  本 ノルウェー
税・社会保険料 約30~35% 約35~40%
手取り 約630万円 約642万円
  • 高所得層では手取り額に大きな差はない。

生活の質・社会保障・労働環境の違い

  • ノルウェーは医療や教育費が無料で、長期的な負担は軽減される可能性があるが、サービスの質は日本ほど高くない場合もある。
  • ノルウェーは残業規制が厳しく、年間残業上限は200時間。休暇も年間5週間と長い。
  • 日本は物価が比較的安く、企業によっては交通費や家賃補助がある。健康診断も年1回義務付けられている。

まとめ

  • 新卒の場合、日本の方が生活コストが低く、手取りで一人暮らしが可能。
  • ノルウェーは新卒の給与が高いが、物価・家賃が非常に高く、単身での一人暮らしは厳しい。
  • 平均・高所得層になると手取りの差は縮まり、ノルウェーは社会保障と休暇の充実、日本はコストパフォーマンスの良さが特徴。
  • どちらが住みやすいかは、個人の価値観(家族・個人時間重視か、便利さ・文化重視か)による。

A29 地球の歩き方 北欧 デンマーク ノルウェー スウェーデン フィンランド 2025~2026
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ノルウェーで働くメリット

リラックスした労働文化

労働時間の短さ

物価や家賃は日本の都市部は欧米先進国よりも生活しやすい

ロンドンやアメリカの住宅危機 世界の先進国は家賃が東京の3倍

  • シリコンバレーのホームレスはモーターホームで車中生活している

欧米主要都市と東京の家賃の違い

  • 東京23区のワンルーム平均家賃は10万円以下で、欧米主要都市の1/3以下。
  • アメリカやヨーロッパの大都市では、ワンルーム(2ベッド)で月3000ドル(約45万円)以上、ニューヨークでは月4200ドル(約65万円)と、年間家賃は500万円〜780万円に達する。
  • ロンドンでも年収600万円の人が年間300万円以上を家賃に費やす状況。
  • 東京では世帯年収中央値524万円に対し、家賃は年間120万円程度(ワンルームの場合)。カップル向けは月16万円、ファミリー向けは月24万円と上昇するが、欧米に比べれば割安。

アメリカの住宅危機と生活実態

  • シリコンバレーやニューヨークでは、家族4人用のマンション家賃が月80〜100万円、年間1000万円を超えるケースもある。
  • 年収1000万円でも平均的な住環境を維持できず、「ホームレス」としてモーターホームやキャンピングカーで生活する人が数万人規模で存在。
  • シリコンバレーでは年収1000万円以下が低所得世帯とされ、補助金の対象になるほど家賃・物価が高騰。
  • 住宅費だけでなく、教育費や生活費も高く、家族4人で年収1000万円でも赤字になることが珍しくない。

ロンドンの住宅事情

  • ロンドンでも家賃高騰により、家賃を滞納せず払っていても、家主の都合で退去を迫られるケースが増加。
  • 地価高騰で安い賃貸マンションが取り壊され、ビジネスビルや高級物件に転用される傾向が強い。

日本の住宅事情と家賃安定の背景

  • 日本は人口減少の影響で住居が余り気味であり、家賃が欧米の3分の1にとどまっている。
  • 好景気が続いた欧米では、土地利用価値の上昇が家賃高騰と住宅危機を招いたが、日本では家賃が比較的安定している。

まとめ

  • 欧米主要都市の家賃は東京の約3倍で、年収に占める家賃負担も極めて大きい。
  • アメリカでは高収入でも住宅を確保できず、モーターホーム生活者が増加。
  • 日本は人口減少と供給過剰で家賃が抑えられ、実質的に住みやすい状況が続いている。
  • 好景気が必ずしも生活の質向上につながらず、住宅危機を招く場合がある。
  • このように、物価や家賃の観点から見ると、日本の都市部は欧米先進国よりも実質的に生活しやすい側面があると言えるでしょう。

シリコンバレーはトレーラーハウスや車で生活するホームレスが急増

シリコンバレーのホームレスとモーターホームでの車中生活

現状と背景

  • シリコンバレーでは家賃の高騰や住宅不足の影響で、ホームレス人口が急増しています。特に、GoogleやFacebookなどの巨大IT企業が集まるこの地域では、収入があっても家賃を払えず、家を失う人が増えています。

モーターホーム(RV)や車中生活の実態

  • 多くのホームレスがトレーラーハウスやキャンピングカー(モーターホーム、RV)で生活しており、これらの車両を路上や駐車場に停めて寝泊まりしています。
  • マウンテンビューやパロアルトなどの都市では、目抜き通りや住宅街にキャンピングカーが並ぶ光景が日常的です。
  • フルタイムで働いているにもかかわらず、住宅費が払えずにRVや車で生活する「ワーキングホームレス」も多く存在します。

統計と社会的対応

  • 2019年のサンタクララ郡の調査では、ホームレス人口の18%が車やRVで生活していると報告されており、その数は年々増加しています。
  • マウンテンビュー市では、住所不定者が住む車の台数が330台を超えているというデータもあります。
  • 行政は基本的に寛容ですが、時折駐車場所の規制や一掃が行われることもあります。

まとめ

  • シリコンバレーでは、家賃高騰や住宅不足を背景に、モーターホームや車で生活するホームレスが急増しています。これらの人々は「車上生活者」とも呼ばれ、働きながらも安定した住居を持てない現実に直面しています。